3つの蓮を巡るマジョリティ競争『華曼荼羅』日本語版、6月上旬発売
ホビージャパンは6月上旬、『華曼荼羅(Flowers: A Mandala Game/はなまんだら)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:T.ベンジャミン&B.ギルバート、イラスト:K.フランツ、2~4人用、10歳以上、30分、4950円(税込)。
2019年に発売された2人用ゲーム『マンダラ』を4人まで遊べるようにした作品。美しい花をめぐって色彩豊かな曼荼羅を描きながらマジョリティを争う。
手番には3つの蓮の花の周りに色砂を表す1色のカードを任意の枚数出して曼荼羅を描く。その曼荼羅に初めて出る色ならば表向きに置き、既に置いてある色ならば裏向きに置く。6つの色がすべて揃ったら、その曼荼羅のカードの枚数が1位と2位のプレイヤーが花タイルを獲得できる。
各花タイルにはポイントがあり、色の一致する花タイルを合体させることでさらに大きなポイントになる。いずれかのプレイヤーが花タイルを3つ合体させたらゲーム終了で得点を競う。狙っている花にyとて思惑が絡み合い、思考と決断の悩ましさがアップした作品だ。『フォレストシャッフル』と同様、環境に配慮してシュリンク包装とプラスチックのコンポーネントをなくしたグリーンラインシリーズとなっている。
内容物:布製プレイマット1枚、カード90枚、タイル36枚、マーカー3つ、ルールシート
いっていっぺいいって(Say Ippei Say)
ギャンブルは負けても快感?
メジャーリーガーの口座からお金を盗んでギャンブルにつぎ込むボードゲーム。ゲームマーケット2024春に芸無工房から頒布された。タイトルの元ネタは漫画「いっていっぱいいって」より。
手番にはまず口座からお金を盗むチャレンジを行う。2億円・3億円・5億円から左隣のプレイヤー(オータニサン)が密かにひとつ選び、それ以外を選択すれば見事盗むことができる。確率は3分の1だが、5億円は阻止されやすい。阻止されたら手番終了。
うまく盗めたら全額をギャンブルにつぎ込む。メニューはアメフト、サッカー、競馬、野球があり、どれかにベットしてカードをめくる。確率が低いものほど倍率が高いが、リシャッフルしないので、あまり出ていないものは確率が上がっていく。
野球は八百長で確率が高くなっているものもあるが、山札からFBIカードが出てくると永久追放で脱落になってしまう(実際はリスクの割に配当もそれほど多くないので、野球に賭ける人はいなかった)。確率の高いアメフトから始めて、当たれば利益を倍率が高いもので増やしていくという流れ・・・だと思っていた。
しかし口座からの盗みがなかなか成功しないため焦りが生まれ、たまに盗めたら倍率の高いものにつぎ込んで負けるため、お金は全く貯まらない。そのうち数億円が端金に思えるようになり、当たれば数十億円だと皮算用をし始める。このように金銭感覚が麻痺していき、最後は一文無し。ギャンブル依存症の気持ちが少しわかるような気がした。
いっていっぺいいって
ゲームデザイン:北条投了/芸無工房(2024年)
1~7人用/10歳以上/40分
ディスカバリーゲームズ:いっていっぺいいって