ゲームマーケット2024春:新作評価アンケート結果、1位は『UMATAKA』
ゲームマーケット2024春(4月27・28日、東京ビッグサイト)で発表された新作について、当サイトで1ヶ月半にわたって評価アンケートを行った。自由記述式で329名による評価の結果、『UMATAKA 馬高』が1位となった。2位以下は以下の通り。
このアンケートは、プレイヤーには国産ボードゲームを選ぶ際の参考にしてもらい、制作者にはプロモーションに役立ててもらうことで、新旧入れ替えの早いサイクルの中でもより広く、より長く遊び続けてもらうことを期待して2005年から行なっている。
今回の投票者の内訳は男性82%・女性18%、10代2%・20代25%・30代40%・40代26%・50代7%、居住地は関東61%・中部17%・近畿12%・東北5%・九州沖縄2%・北海道1%・九州1%・四国1%で、ゲームマーケットへの参加した人は74%だった。全体では528タイトル(旧作含む)、のべ1889タイトルが挙げられた。投票者1人あたりに換算すると5.7タイトルとなる。最多投票者は120タイトルを評価した。
前回までは単純平均でランキングしていたが、今回は架空の「3点✕20人」を加えて平均し、評価数による1票の影響を小さくした。英語表記/カタカナ表記などの表記ゆれ、「・」「!」などの有無、軽微な誤字脱字は合わせて集計している。
評価1位の『UMATAKA 馬高』は縄文遺跡を制作するワーカープレイスメント&リソースマネージメントゲーム。新潟の銅鐸舎がクラウドファンディングで製品化した。2位の『モンスターヘクス』のゲームNOWAによる陣取りゲームで、ゲームマーケット前から注目度が高かった作品である。3位はチャック袋のモンスター征伐ゲーム『ぐるぐる⇒ラビリンス⇒』が入った。
投票して下さった方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
【ゲームマーケット2024春:新作評価アンケート結果】(3点✕20人を加えた評価平均/投票者数。17票(全体の5%)以上)
1位:UMATAKA 馬高(銅鐸舎)3.89/37
2位:モンスターヘクス(ゲームNOWA)3.85/35
3位:ぐるぐる⇒ラビリンス⇒(タレるヤ)3.70/20
4位:キチキチキッチン(OKAZU brand)3.69/19
5位:Shut The Books/シャットザブックス(倦怠期)3.66/21
6位:シンソクキネマ~合体映画上映祭~(Azb.Studio)3.64/22
7位:ゴーストリフト(FR@ games)3.63/20
8位:バザールの商人たち(サイシュピール)3.62/25
9位:ゆくカバくるカバ(オインクゲームズ)3.61/24
10位:ZAHAB(アソビション)3.60/20
11位:VIVO(ヴィーヴォ)(Vic Village)3.59/24
12位:国旗王(こっきんぐ)(HEY!)3.561/21
13位:ドロッピングドロップス(RMBC)3.558/32
14位:それ何キロカロリー?(おにもちぱん)3.5/18
14位:トリックステークス(カワサキファクトリー)3.5/18
16位:エイジオブネイバー(サザンクロスゲームズ)3.46/17
17位:玉乗り象さん(四等星)3.45/22
18位:空島の商人(さとーふぁみりあ)3.38/28
19位:大行列(モノビーズ)3.33/26
20位:トックリテイキング(BrainBrainGames)3.24/18
21位:トリック&スナイパーズ(Mob+)3.20/26
22位:ハリコッツ(HOY GAMES)3.17/39
23位:みんなでアテタンゴ(ForGames)3.11/17
規定投票数未満で評価の高かったゲーム(3.40以上/10~16票、五十音順)
異世界ギルドマスターズ:冒険者たちの祝祭(六角えんぴつ)、うちあげはなびら(アソビツクース)、コマるんです。(138GAMES)、三国タイフーン(サザンクロスゲームズ)、バス&ストップ(Saashi & Saashi)、抜歯歯デスゲーム(米光ゲーム)、放て!ういビーム(北国ゲームズ)、魔龍、屠るべし 序(Siroup games)、ミスターダイヤモンド(ハナヤマ)、ミニシヴィライゼーション(四等星)
過去の結果はタグ「GM新作評価」から見ることができます。
紙ペンで路線図『ネクストステーション:トーキョー』日本語版、6月8日発売
テンデイズゲームズは6月8日、『ネクストステーション:トーキョー(Next Station: Tokyo)』日本語版を発売した。ゲームデザイン:M.ダンスタン、イラスト:M.モラン、1~4人用、8歳以上、25~30分、2750円(税込)。
昨年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『ネクストステーション:ロンドン』のシリーズで、オリジナルはブルーオレンジゲームズ(フランス)から2023年に発売された。東京の鉄道網をテーマにしたフリップ&ライトゲーム。
各自ラウンドごとに異なる色の色鉛筆を回しながら、4ラウンドで4つの路線を東京の地図に書き込む。各ラウンドにはカードを1枚ずつめくり、出たカードのマークの駅につなぐ。11枚のカードのうち赤色の5枚が全部出たらラウンド終了となる。得点はつないだエリアの数✕1エリアの最大駅数。ほかにゲーム終了時には周縁部に乗換駅を作ったエリア、3路線以上が乗り入れた乗換駅のボーナスが入る。
東京マップの特徴として最初から山手線が描かれており、乗換駅でないと交差できない。また終了時、他の路線と接続していない山手線上の駅は失点となる。「複線」や「分岐」といった特殊なカードをうまく使って、多くの路線を接続させよう。上級者モードでは共通目標や特殊効果も加えることができる。