残念ながら開催自粛となってしまったゲームマーケット2020春のカタログが一般販売されている。ワンデイチケットは次のゲームマーケットで使えるとしても、サークル紹介などもう役に立たないと思う方も多いかもしれない。しかし、今年20周年を迎えて特別なコンテンツが掲載されていて資料的な価値が高い。
「祝!ゲームマーケット20周年! 年表で見るゲムマ!!」は2000年に開催された第1回から2019秋までを年ごとに掲載。出展数、参加人数をまとめるとともに「ゲムマの思い出」として伝統ゲームブースなどにも触れている。さらにスペシャルインタビューではゲームマーケット創設者の草場純氏が登場し、第1回開催の経緯を語っているのは貴重だ(第1回のゲムマの会議はゲームストア・バネストで行われたとか)。
その草場氏がおすすめのトランプゲームとして『ジグ』『パリティ』『キノラ』を紹介。とじ込みでゲームマーケットキャラクターのコロ・チップ・バンをあしらった特製付録トランプが付いており、ゲームマーケット20周年をお祝いして遊ぶことができる。また、『ラミィキューブ』とトルコの伝統ゲーム『オーケイ』について、歴代の世界チャンピオンが語っているのも興味深い。開催されていれば、これらの体験ブースが設けられることになっていたのは真に口惜しいことである。
220ページにも及ぶ出展ブース紹介は、これから始まる通販や今後のゲームマーケットのためにもチェックしておきたいところ。『ボルカルス』に続くKAIJU ON THE EARTHシリーズ第2弾『レヴィアス』(デザイン・金子裕司(かぼへる))や、『街コロ通(ツー)』(グランディング)、クニツィアのトランプゲーム集『ブレージング・エース!』(スモール出版)など、一般発売が楽しみだ。