カサカサ!(KASAKASA!)

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大量のG
カサカサ!
2015年の初夢は、ゲーム部屋に大量のゴキブリが発生して退治に難儀するという夢だった。単体のゴキブリはそれほどでもない私だが、大量となるとゾッとする(ゴキブリにかぎらず、大量の昆虫でも同じだが)。夢分析でゴキブリはコンプレックスや嫌いな人を表すというが、間違いなく年末に遊んだこのゲームだと思われる。2LDKを舞台に、ゴキブリたちが縄張り争いを開始する国産ゲームだ。
手持ちのゴキブリチップは何と50枚。ここから好きなだけ握って一斉に公開する。握るというだけでもうダメな人もいるかもしれない。各プレイヤーが手を開くと、ゴキブリがワンサカ登場する。
握ったゴキブリの数を数え、多い順(誰かが「銀ゴキ」を握っていたら少ない順に)から好きな部屋に配置していく。置ける部屋は寝室、部屋、キッチン、リビング、バス、トイレ、ベランダの7部屋(3人プレイでは5部屋)。ゴキブリを置いた部屋は「蓋カード」でブロックされ、次のラウンドまで置くことができなくなる。さりげなくワーカープレイスメントになっているところが面白い。あぶれてどの部屋にも置けなかったゴキブリは「ゴミ箱」に行き、最終ラウンドを待つ。
4ラウンドでゲーム終了となり、最後にゴミ箱に入っていたゴキブリでエキストラランドを行って得点計算。寝室はゴキブリが一番多い人だけ5点、リビングは20匹以上置いた全員が3点、バスは置いたゴキブリの数10匹につき1点というように、部屋によって得点が異なる。これを踏まえて、部屋を選択しなければいけない。もちろん、ほかの人の動向も押さえた上で。
3人プレイで30分ほど。できればちょっとの差で1位を取って得点を取り、無駄なゴキブリを投入しないようにしたいところ。でも大量のゴキブリがいるため、ちょっとの差は簡単に逆転されてしまう。かといってほかの人に諦めてもらえるくらいの圧倒的な数を投入すると、ほかの部屋が手薄になる。そんなジレンマを抱えて、ゴキブリを4ラウンドに配分するのはとても悩ましい。2部屋くらいに集中して、他の追随を許さない作戦を取ったところ、その部屋を諦めた2人がほかの部屋で消耗戦を繰り広げるという展開になり、漁夫の利で1位。テーマと見かけの突飛さだけでなく、しっかりしたエリアマジョリティーが楽しめる。
KASAKASA!
3D6(2014年)
3~4人用/10歳以上/20~40分
3D6:KASAKASA!

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