アメリカのボードゲーム総合サイト「ボードゲームギーク(BGG)」は今月、「殿堂(Hall of Fame)」ゲームリスト25タイトルを発表した。ボードゲームを趣味の領域に高めた歴史的な傑作が挙げられている。
BGG設立25周年を記念しての25タイトル発表。「革新性、芸術性、インパクトにおいて有意義な貢献をしたゲームを称えると共に、ボードゲームの歴史と進化を保存し、ボードゲームに情熱を持つプレイヤーのグローバルコミュニティを刺激し、情報を提供することを目指す」という。選考は、「長年ボードゲームコミュニティに深く関わっている献身的で経験豊かなプレイヤーたち」が、知識とノウハウを持ち寄って行われた。
BGGは2011年にも殿堂入りの作品を11タイトル発表しているが、その中ではチェス、囲碁、モノポリー、リスク、スクラブル、プエルトリコの6タイトルが削除され、アクワイア、カルカソンヌ、カタン、ディプロマシー、マジック:ザ・ギャザリングが残った。BGGでは「現代の趣味やコミュニティを直接形作った現代のボードゲームに焦点を当てているため、伝統ゲームは不朽の名作であり、影響も大きいが対象外とした」という。チェスと囲碁はこれに該当するが、他の4タイトルが外れた理由は言及されていない。
最も新しい作品は『コンコルディア』で、野球の殿堂のように、十分な期間をおいて影響を評価していることがわかる。昨年の日本版The One Hundredでもランクインしたゲーム(太字)は16タイトル。今後は、毎年ゲームが追加される予定だという。
【ボードゲームギーク 殿堂入りリスト’25】
- ディプロマシー(1959)
- アクワイア(1964)
- コズミック・エンカウンター(1977)
- シヴィライゼーション(1980)
- 1830(1986)
- マジック:ザ・ギャザリング(1993)
- カタン(1995)
- エルグランデ(1995)
- チグリスユーフラテス(1997)
- ラー(1999)
- カルカソンヌ(2000)
- 電力会社(2001)
- チケットトゥライド(2004)
- トワイライトストラグル(2005)
- ケイラス(2005)
- スルージエイジズ(2006)
- アグリコラ(2007)
- ブラス:ランカシャー(2007)
- レース・フォー・ザ・ギャラクシー(2007)
- ドミニオン(2008)
- パンデミック(2008)
- 世界の七不思議(2010)
- ブルゴーニュ(2011)
- テラミスティカ(2012)
- コンコルディア(2013)
※カッコ内は初版の発売年。オリジナルは現在の版・アルファベット順で発表されている