ゲームマーケット2025春レポート(作品編)

5月17日(土)と18日(日)の2日間にわたって、千葉・幕張メッセにて開催されたゲームマーケット2025春では、500タイトルを超える新作が発表された。その中から、会場を周って気になったものを紹介。冒頭の太字がゲーム名で、その後の括弧書きが会社サークル名。ゲームマーケット後も頒布されているものがあるので、気になるものがあったら検索して頂きたい。

ゲームマーケット新作評価アンケートを実施中。6月15日まで。

トリックテイキング


Quashars(クアシャス)(倦怠期)は最初に提示される4つの条件を何回達成できそうか、手札を見て予想するトリックテイキング
ルナトリック(心火GAMES)は最初に各自出したカードの数字によってスートと切り札スートが決まるトリックテイキング。奇数トリック取ることが目標
Tsumooo!ツモぉ!(PaixGUILD)は予め山札を仕込み、1トリックごとに山札から補充するトリックテイキング。獲得トリックの予想通りになるように、他プレイヤーの山札からも補充できる
私だけの晴天(ましかまる)はトリックの途中で「傘を開く/閉じる」のアクションを挟み込み、その前後の獲得トリック数をできるだけ同数にするトリックテイキングゲーム
エンジェリアン(符亀)はカードを裏で出して自己申告するトリックテイキング。ダウトされると得点が減るが、勝利判定が変わるため、各プレイヤーの事情でバレバレな嘘が通ったりする
バーゲンラッシュ(タロ大・島研究室)は過去のトリックで出たスート以外を(あれば)出すトリックテイキングで、1色だけを集める

ゴーアウト


テーブルトップクライマー(ハレルヤロックボーイ)は『フィッシェン』を参考にしたというゴーアウト。ラウンドごとに強力な補強カードを引くが、順位が低いほど引ける枚数が多い
ラーテル(ロクジゾー)はゴーアウトで、全員がパスしたときに、自分が出したカードによって場札から補充したり手札を捨てたりする。強いカードほど手札が減らない
PAYBACK(Spieldisorder)はゴーアウトだが、役は他プレイヤーとではなく、自分が前に出したカードと比べる。役ができたら左右にカードが飛んでいきプレイを邪魔する
インチキ大富豪(篠原遊戯重工)は一番小さい数字と同じ枚数を出せば一番大きい数字のセットになるゴーアウト。あと2は横向きで出すと12になる

ポーカー


Mushroom Sort(操られ人形館)は各プレイヤーの前に裏になっているカードを推理で取ってより強いポーカー役を作る。カードの並び方と裏面の色で推理できる仕組み
テキサスの流儀(サイシュピール)は手札2枚・ビッド上限ありで戦うテキサスホールデム。1枚ずつ追加される場札によって、有効な役と数字の強弱が決まる

オークション


拉麺競競(たろえ工房)は一斉握り競りでトッピングを獲得してレシピを揃えるオークションゲーム。競り落としたお金は他プレイヤーに分配される
ジャムズテイキング(ATOBOR GAMES)はお金カードでアーティストを獲得し楽曲に必要なメンバーを集めるトリックテイキング要素のあるオークションゲーム。お金は上乗せでき、借金も可能

ワード


クソデカ短歌(Azb.Studio)は大げさな単語を組み合わせてスケールの大きい短歌を作るワードゲーム
マーロの休日(SpiralAI)は、カードで指定されたテーマやキーワードを使い、スマホで2分以内にAIの「マーロ姫」とフリートークして、どのくらい楽しかったかが点数化される
ファミルタ(とどのつまり)は2枚のカードで生成される人が誰かを早取りするカルタ(2024春発表)。例えば「息子の」「息子」だったら「孫」を取る

レース


アイスフォール(Smart Ape Games)は一斉出しでバッティングを避け、兄弟のコマが氷壁を登るレースゲーム。先に登ってスクリューでショートカットを作り引き上げる作戦も
ホワイトランナー(ホワイトランナー)は特性の異なる動物たちが、滑り方カードを選び、ダイスの合計で次のマスに進むレースゲーム。現在のスピードと勾配に適したカードを選ぶ

立体


クワットリー(KYO-DO GAMES)はキューブを積み上げて、自分の側から見たときにパターン通りになっていることを目指す2人用ゲーム
スカイトーテム(ミラーハウス)は台座を重ねてトーテムを置き、さまざまな能力を得て祭壇の得点を競う立体コンポーネントゲーム。キックスターターで230人がプレッジした。
テイルズ・オブ・クヌギ(フレンチクマ)は幹に小枝や装飾品を取り付けて個人目標を達成するデクスタリティゲーム
静葬員(ペンタススタジオ)は遺体を表すミープルを積み上げて隣の箱まで運ぶチキンレース&デクスタリティゲーム(2024秋発表)

テーマ



ボドゲの制作者たち(すてきな山)はシステム・アートワーク・モチーフ・コンポーネントについて完成度を競い、「ボドマ」での完売を目指す
今日、僕が船を出さない理由(今日、僕が船を出さない理由)はダイスを振って魚を集めるが、魚を取るたびに環境が悪化し、適度に休漁しないと取れる魚が減っていく

ユーロその他


ウキヨエ(さとーふぁみりあ)はシャハトの2人用セットコレクション『クレイジーチキン』(2003)のリメイク。カード構成を変更し、4人まで遊べるようになった
POLYGOM(POLYGOM)はピンを移動させゴムで仕切られた陣地を奪い合う陣取りゲーム
アルフヘイムフェアリーズ(COLON ARC)は全員同じタイルを各自の前に配置してパターンを作り、妖精を呼び込むタイル配置ゲーム。妖精は得点になるが場所を塞ぐので置き方を考えなければならない
蠱毒(SHAKE UP GAMES)は親が選んだルールを予想してn面ダイスを選び、出目を競うダイスゲーム。親が選んだダイスをもとにルールを予想するが、裏をかいていることも
10年後いつものカフェで(ミスボドゲームズ)は推理とカードの指示に従って自分の前のカードを交換し、全員が同じ組み合わせになることを目指す協力ゲーム
色里(さるすべり)は太夫の好みを探り、それに合った着物を作る30~60分のワーカープレイスメント&セットコレクションゲーム
ブラジリア1955(イリクンデ)はカードとアクションの組み合わせをドラフトして新都に建物を建て、得点を競う60~90分の戦略ゲーム
カフーナ(OLD GAME CYCLE)は同じ色または同じキャラクターのカードをプレイしてコマを配置し、グループや地形の得点を競う陣取り(2024秋発表)
アクアガーデン/スカイガーデン/ディノガーデン(うちばこや)は大ヒット『アクアガーデン』を三部作にしたもの。年内にキックスターターが始まる
ルーズウェル/コンプレス/ブラックキャンドル(パンパス)はオインクゲームズの佐々木隼氏が家族で展開している個人ブランドの新作

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