ごきぶりループ(Kakerlaloop)/ごきぶラキュラ(Kakerlacula)

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小学生向けのボードゲーム体験教室では、できるだけ国内で入手可能なものをもっていくようにしているが、毎回大人気で外せないのが『ごきぶりキッチン(Kakerlakak、2013)』である(手に入らないことはないが、輸入版で高い)。私の所有する中で今年最も多く遊ばれたゲームといってよい。どれくらい人気かというと、途中でボタン電池が切れるので予備をもっていかなければならないほどである。

そこで後継作が気になり、エッセン・シュピールの中古ショップで購入してきたのがこの2タイトルである。どちらもブラント夫妻のデザインと期待が高まる。ちなみに『ごきぶりキッチン』も15ユーロ(2300円)で山積みになっていた。

『ごきぶりループ(Kakerlaloop、2015)』はすごろく。ゴキブリが立体通路を通って地下と地上を行ったり来たりしており、突進してマスの外に押し出されると振り出しに戻らなければならない。ゴキブリがぶつからない途中の高台に避難しつつゴールを目指す。

コースは2コースあってどちらを通ってもよいが、混んでいるほうが先に進みやすい。微妙なのは判定で、ゴキブリに押し出された結果、マスの円からはみ出していなければセーフだが、微妙なところでどっちだろうかと協議しているうちにゴキブリがまたぶつかってきてまた位置が変わる。そのあたりのアナログぶりがスピードスリルと相容れない。あと立体コースを通るときに馬力がいるせいかゴキブリがへばりやすいようだ。

Kakerlaloop

『ごきぶラキュラ(Kakerlacula、2018)』はゴキブリが動き回るお城の中をロウソクに火をつけて回る協力ゲーム(対戦モードもあり)。ゴキブリにぶつけかるとスタートに戻ってニンニクを失う。すべてのロウソクに火をつければ全員の勝ち、その前にニンニクがなくなれば全員の負け。

お城の外にカタパルトがあり、たまにゴキブリがそこまで行くと(行き止まりになっている)、ニンニクを取り返すチャンス。カタパルトを飛ばして月の穴に命中するとニンニクが戻る(笑)。

カタパルトが面白い仕掛けだが、ゴキブリがなかなかカタパルトに行ってくれず、1ゲームに1~2回行くかどうかぐらいの頻度。その前に普通にクリアしてしまった。ゴキブリは壁沿いに移動するので、子どもたちのコマが部屋の中央にあるとなかなかぶつからない。

Kakerlacula

比較した結果、第一弾の『ごきぶりキッチン』が最も面白い。ルートパズルのような趣きと、人を陥れようとしたら自分のところにやってくるというような、空気を読むようなゴキブリの動きに歓声が上がる。来年エッセン・シュピールに行ったら『ごきぶりキッチン』を買うつもりだ。

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