アメリカの国立公園を行ったり来たりしながらリソースを集めてバッジを獲得するゲーム。ゲームが進むにつれて景色は夜となり、より多くのリソースが獲得できるようになるが、それはゲーム終了が近づいているということでもある。高い評価を得た『パークス』の続編で、プレイ時間は短くなっているものの、さまざまな得点パターンによって濃いプレイ体験が得られる。
コースには7枚のタイルが並べられ、プレイヤーの半分は始点から、残り半分は終点からスタートする。手番には自分のハイカーをを1~2マス進めて、止まったところでリソース(石、葉っぱ、どんぐり)を獲得したり、交換したり、写真カードを取ったりする。クマがいるマスに止まるとダイスを振って、出たマスのアクションを行う。確実にほしいリソースがあるときクマには行きたくないが、ほしいリソースが遠くにあるときはワンチャンある。
こうしてリソースを集めて始点または終点に着くと、バッジカードに書かれたリソースを支払ってバッジ(得点)をもらえる。バッジは公開されている2枚と手札の1枚があり、うまくやれば全部一気に獲得することもできる。公開されているバッジは、他の人に取られると集めているリソースの計画が狂うので、ここぞというときには何マスでも進める水筒を使おう。
バッジは種類が豊富で、必要なリソースが違うだけでなく、リソースや写真がもらえるもの、獲得時にほかのバッジアイコンでコストが下がるもの、バッジアイコンで得点が変わるもの、純粋に高得点になるものなどがある。コンボができると気持ちいい。
終点(始点)にたどり着いたら方向転換して次の手番から始点(終点)を目指す。こうしてハイカーは行ったり来たりしながらバッジを集めていく。また、もうひとつの得点源として途中で獲得できる写真と、写真やバッジなどにたまについている小鳥アイコンの最多ボーナスがある。
ゲームは誰かが終点に着く度に太陽が始点に向かって移動し、最後まで行ったら終了。太陽が通り過ぎたタイルは裏返って夜になり、より多くのリソースが手に入るようになる。ゲームが終わるまでにラストスパートをかけたい。
バッジの早取り競争と、そのための計画的なセットコレクションで、特に最後はゲームが終わるまでにバッジを取れるかというスリルもあり、しっかりと楽しめる作品である。
Trails
ゲームデザイン:H.オードゥボン/イラスト:49パークスプリントシリーズ
キーマスターゲームズ(2021年)
2~4人用/10歳以上/40分