いやどす(Refuse)

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「いやどす」は最後の最後に

手札をフォローするときに出す/フォローしたくないときに出すに分けて、両方からほどよく出していくトリックテイキングゲーム。ゲームマーケット2022春に発表された作品で、このところ毎回たくさんのトリックテイキングが発表されるゲームマーケットにおいても注目度が高かった作品である。以下、可能な限りわかりやすく説明するつもりだが、おそらく実際に遊んでみないとピンとこないだろう。それくらいひねりが効いている。

配られた手札の順番を変えず、途中に裏からもわかる「差し込みカード」を入れて手札を分割する。「差し込みカード」から左側が通常カードで、マストフォローのルールに従ってプレイする。右側が「いやどすカード」で、「通常カードでフォローできるが(←ここ重要)、出したくない」ときに出す。通常カードでフォローできなければ、通常カードから別スートのカードをプレイしなければならない(切り札スートはある)。

一応の目標は「いやどすカード」の枚数と同じ数のトリックを取ること。通常カードと「いやどすカード」をうまく織り交ぜて達成を目指すが、これはあくまで一応の目標で、得点になるのは「いやどすカードを他プレイヤーよりも後になくすこと」である。最後の「いやどすカード」をプレイした人から、差し込みカードを中央に提出していき、自分より先に提出した人の数だけ得点になる。

「いやどすカード」を温存するには、通常カードをどんどんプレイすればよいわけだが、そう単純ではない。通常カードを出し切って、「いやどすカード」を出せない(親番まはたフォローできない)と「ダメどす・・・」といって脱落してしまうのである。脱落しなかったプレイヤーは、脱落した人数分だけ得点できる。「いやどすカード」も通常カードもぎりぎりまで温存するチキンレース(と、そのためのマネージメント)がこのゲームのキモなのである。

脱落しない安全策としては、通常カードを多く、いやどすカードを1、2枚にしていつでもなくせるようにしておくことだが、他のプレイヤーが最後の「いやどすカード」を出すのを待っているとどんどん厳しい状況になってくる。通常カードのスートが切れてくると、「いやどすカード」を早めに出して楽になるか、欲張って次のチャンスを待つか、そこにスートのカウンティングも絡んで大いに悩ましい。

いやどす
ゲームデザイン:ましかまる/アートワーク:Studio Turbine、おいも3、らびン
ましかまる(2022年)
3~5人用/12歳以上/30~60分

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