4月23日に東京ビッグサイトにて、ゲームマーケット2022春(1日目)が開催された。3月のゲームマーケット2022大阪が中止になったため、昨年11月に行われたゲームマーケット2022秋以来の開催となる。
最高気温27度という、春というよりは初夏の陽気の中、たくさんの愛好者が集まった。公式発表によると、1日目は9500人、2日目は6500人で合計16000人だったという。
ゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅を降りると逆三角形の建物がすぐに目に入ってくる。早期入場チケットを購入した人たちが一箇所に集められ、ある程度集まると順次、会場前の広場に誘導されていた。
東京都における新型コロナウィルスの新規感染者数は連日5000人以上が続いているが、だいぶ少なかったところから急増した3月の大阪と比べると中止ムードにならなかったのは幸いだった。
ただし連絡先の登録、検温の実施、マスクの着用、シャッターの開放、エリア出展のみの試遊など、感染症予防対策はこれまで通り厳重に行われた。
ゲームマーケット会場はこの逆三角形の中ではなく、下に降りていった1階で行われている。場所は前回と同じ「西1・2ホール」で、展示面積は合わせて17760平方メートル。
11時の開場前の待機列。早期入場チケットを購入した1500人が並んだが、前回の反省からスムーズな入場になり、わずか7分で会場に入ることができた。
会場はコの字になっており、奥の行き止まり部分は人の混雑が激しい。ゲームマーケット2022秋と比べると、お子さん連れの方が増えたが、ベビーカーの通行に苦労するほど。
会場に入ってすぐの一等地はジェリージェリーゲームズ。大喜利系のコミュニケーションゲーム『ユーテル』『ミタイナ』と、お絵描きゲーム『シャーロックとピカソ』を発表。
新作『ゴジラ』を発表したアークライトは、海外ゲーム日本語版の先行発売もあって大行列ができていた(写真は展示コーナーで、購入コーナーはこの左奥にある)。
高速二丁銃バトルカードゲームの新基本セット『ガンナガンW SHOUT』を発表したKeepdryも大行列。
中古ボードゲームショップのアーチゲームズは今回初めてオリジナル出版を行い、『ゾフィンズー』『ストラベルト』『アニマナイズ』の3タイトルを一挙発表した。カスタムオーダーのボードゲームアクセサリー「KANA charm」の共同出展。
特設ブースでは故アレックス・ランドルフの生誕100周年を記念して、ランドルフ研究家の佐々木隆行氏(百町森)の講演の他、ランドルフ作品の試遊も行われた。
もうひとつの特設ブース「make.ctrl.Japan 2」は日常の変わったものをコントローラーにしたアナログデジタルゲームの共同出展。左から電話機に応対するゲーム、ダンボールに隠れてゴールを目指すゲーム、吹き出しの笛で虫を倒すゲーム。
ジーピーのブースでは、『カタン』を地域づくりに活用している山形中央高校の生徒が成果を発表。全国高等学校デザイン選手権でも入賞し、地元でも行政や商店街から注目されているという。
アークライトの新作『ゴジラ』をデザインした川崎晋氏は、自身のカワサキファクトリーでも新作タイル配置ゲーム『コネクト37』を発表。数字がつながったら置いていたチップが得点になる。
『ハピエストタウン』の海外版『ハッピーシティ』が海外で高い評価を受けている佐藤敏樹氏は透明カードを重ねてロボットを作る2人用対戦ゲーム『ガニメデ戦記Zero』を発表。
フリップ&ライトゲーム『バスルートをつくろう』の海外版『ゲット・オン・ボード』の評判が良いSaashi氏。『ゲット・オン・ボード』の逆輸入版と、新作カードゲーム『ゲストがくる前に』を発売。
時事問題をホットなうちにゲームにする北条投了氏は『包装禁止』と『大戦争のあとしまつ』を発表。相変わらず尖ったテーマだけでなく、ひねりのあるデザインも魅力である。
小学館と共同ブースを組んだClaGlaは、即興で語呂合わせを作って数字を覚える『私立ゴロ合ワセ大学』を発表したが肝心の商品が届かず。今回、上海のロックダウンの影響で商品が届かなかったところが他にもあった。
小学1年の夏休みに作った作品『TAKUMIZOO』がキッズクリエイター賞を受賞した南端匠くん。
「りんけんゲームズ」として自身の作品を発表した7歳の白坂りんたろうくんと5歳のけんくん。
「ボドゲ神社」ではおみくじやさまざまなボードゲームお守りが販売されていた。コロナが早く収まりますように!
注目されたボードゲームについてはまた別記事で紹介したい。