おもてなしは広く浅く
会議のためにチキューにやってきた6つのウチュージンをもてなすというテーマのトリックテイキングゲーム。各ウチュージンの特殊能力をうまく使って、広く浅くもてなす。同じウチュージンをたくさん集めてしまうと失点になるので要注意。
6スート・切り札あり・マストフォロー・1トリック2点・1種類1点というのが基本。ここに6つの種族がルール変更を加える。獲得トリック全体での「上限枚数」(=プレイヤー人数)で効果が変わるところがポイントだ。
- コイが入っていると1トリック3点、ただしコイが上限枚数を超えると1トリック―3点
- ウカッツ&カシッツが2枚あると2種類扱い(種類が増えて得点が上がる)
- モタクサンが上限枚数を超えるとトリック・種類の得点が半減(マイナスも半減)
- シランプリが上限枚数を超えると1枚―1点
- ウカッツ&カシッツが上限枚数を越えると自分より順位の低い各プレイヤーから3点奪われる
モタクサンのみ、失点が半減することもあるがあとは上限枚数を超えると悪いことしかない。しかし切り札ありのマストフォローなので、同じカードが集まりやすい。上限枚数=プレイヤー人数なので、同じスートで2回リードしたら確実に超えてしまう。手札に偏りがあるときは危険である。
かといって他のプレイヤーにカードを押し付けてばかりいては自分の得点が入らないので、ほどほどに取るというテクニカルなカードプレイが要求される。特にフォローができなくなる終盤、スタートプレイヤーを取りに行くかどうかが悩ましい(シランプリは、マストフォローを破ってよいという能力がある)。
4ラウンド終了か、30点到達でゲーム終了。他のプレイヤーが出してくるカードなので1~2枚を微調整するのは難しく、最後に蓋を開けてみてのお楽しみ(あるいはガッカリ)もある。
ウチューカイギ
ゲームデザイン:ヒガビト/イラスト:NEO枯山水・ヒガビト
すてきな山(2021年)
2~5人用/8歳以上/20~30分
通販:ボドゲーマ