ニュルンベルク・シュピールヴァーレン(玩具)・メッセが2月2日から5日間に渡って行われる。昨年はコロナ禍で中止となったが、今年は開催予定。ドイツ市場では、エッセン・シュピールと共にボードゲームの新作が発表される二大イベントとなっている。ここで発表される予定の新作を、出版社別に紹介しよう。
★アブルクセン(Abluxxen)
ゲームデザイン・W.クラマー&M.キースリング、イラスト・S.マルセ、2~5人用、10歳以上、20分。
2014年にラベンスバーガー社から発売され、2018年にはアークライト社から日本語版も発売されているカードゲームが、出版社を変えて再版される。
各自13枚の手札をもち、6枚の場札を並べてスタート。自分の手番には同じ数字のカードを1枚以上、自分の前にプレイしていき、ほかの人と同じ枚数で数字が大きいカードを出すと、ほかの人のカードを自分の手札にくすねとることができる。手札を増やすほどハイリスクハイリターン。誰かが手札をなくすか、山札も場札もなくなったらゲーム終了で、自分の前にプレイしたカードが得点、残った手札が失点となる。
★ボーナンザ25周年版(Bohnanza 25 Jahre-Edition)
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・B.ペルトフト、2~7人用、10歳以上、45分。
手札の順番を変えられないというルールで、他のプレイヤーとの交換や贈与で同じ種類の豆を集めて育て、換金するカードゲーム。基本セット、7人まで遊べる拡張セット、2人用バリアントルール、特製コイン、他のプレイヤーの畑から豆を盗むという能力を持った新種の豆「エルスターボーン」が付属する。
★ゴースト(Ghosts)
ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・R.フライレ、2~6人用、8歳以上、20分。
有頂天(Im Siebten Himmel, 2005)、精霊さん(Spirits!, 2007)、キャプテンシャーキー海賊乱闘(Capt’n Sharky: Piraten-Rauferei, 2010)とテーマを変えてリメイクされ、アシンクロンゲームズから2015年にフランス語版が発売されたカードゲームのドイツ語版。手札からゴーストカードを1枚ずつ出していき、幽霊の合計が7を超えさせてしまったプレイヤーは「呪いポイント」を受け取る。霧カードはカウントアップせず、同じ色のカードはリバースの効果がある。3ラウンドで呪いポイントが最も少ないプレイヤーの勝利。
★おしゃべりインコ(Schnattergei)
ゲームデザイン・H.シャフィール、イラスト・M.ズロチン、2~4人用、6歳以上、15分。
自分の山札から順番に1枚ずつめくり、中央の場に置く。置くときに、出たカードの色に対応するものを言わなければならない(赤なら「イチゴ」、黄色なら「バナナ」など)。おしゃべりインコが出たら、前の人が言ったものを言う。同じ絵柄が2回続けて出たら場を叩き、一番早かった人がゲット。誰かの山札がなくなったとき、自分の山札が最も多いプレイヤーが勝つ。絵柄と色はばらばらで、両方見ておかなければならない。