セバスチャン・フィツェックのキラークルーズ(Sebastian Fitzek Killercruise)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

迫り来る殺人鬼とどこかに潜むサイコパス

『治療島』『乗客ナンバー23の消失』など、日本語にも翻訳されているドイツの小説家が監修したサスペンス協力ゲーム第2弾。第1弾『セーフハウス』のヒットを受けて2020年に発売された。クルーズ船で暴れまわる殺人鬼から乗客を逃がしつつ、行方不明の乗客を見つけ、どこかに隠れているサイコパスをとっ捕まえる。箱を使った立体の船ボードが目を引く。

手番には手札のカードを出して乗客を移動したり、デッキの鍵を開けて室内に入ったりする。乗客を指定された部屋まで移動させれば助かる。カード補充のとき、山札から殺人鬼カードが出ると殺人鬼が移動し、乗客に襲いかかるので安全に避難させよう。

指定された色のカギを出すとデッキの鍵を開けられる(揃わないときは、カギ置き場に置いて受け渡しできる)。そこにはヒントカード(船の左側にいるとか、○の部屋から○マス以内とか)が入っており、何枚かのヒントカードを総合するとサイコパスの居場所が特定できる仕組みだ。ゲームごとに、ヒントカードの組み合わせが変わると居場所も変わる。

殺人鬼が乗客を全員殺すか5回捕まえると敗北。またサイコパスの居場所を間違ってもゲームオーバーとなる。勝利するには、居場所を正解するしかない。

ヒントカードがうまく噛み合えば、サイコパスの居場所を早期に特定できるが、知っている情報が重複すると進展しないことも。その間に殺人鬼カードが連続すると一気にピンチになる。殺人鬼が背後に迫ってきてあとわずかで乗客が捕まるというとき、サイコパスの居場所がわかってギリギリの勝利。サスペンスドラマのような終盤のハラハラする展開が楽しめた。

Sebastian Fitzek Killercruise
ゲームデザイン・S.フィツェック&M.トイブナー/イラスト・J.シュトロールマン
モーゼス出版(2020年)
2~4人用/12歳以上/30分

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。