看板の目が出たら超ラッキー!
カードバインダーに看板カードを差し込んで、踏まれたときに入る収入で贅沢品を買い集めるゲーム。『マジック:ザ・ギャザリング』のガーフィールドの20年以上前の作品である。貧富の浮き沈みが激しい。
手番にはお金を支払って看板をカードバインダーに入れることができる。看板は1枚のものから、縦横2枚など形状がさまざまで、大きければ大きいほど踏んでもらいやすくなる。また、看板はそれぞれビジネスを表しており、特殊効果もある。
その後で10面ダイスを振って、自分の看板の位置が出れば収入が入ってくる。この収入が貯まったら、贅沢品を購入して、先に3つ購入した人が勝つ。
バインダーにページがあって、ダイスで次のページになると看板が上書きされてしまう。透明バインダーなので、上書きされるまでは下の看板で収入を得ることはできるが、上書きされると収入がなくなってしまう。しかし上になる方のページは収入が上がる分、めったに出てこないので、堅実に下の方のページで稼いだほうがよいこともある。
10面ダイスで0が出ると、所持している看板や贅沢品から税金を収めなくてはならない。お金が足りなければ看板を撤去しなければならなくなる。トップの独走を防ぐ仕組みだと思うが、序盤に連続するとゲームが停滞してしまう。このあたりが20年前のデザインだと感じる。税金の目が出ない間に一気に稼がなければならない。
バランスの取り方は今風ではないが、バインダーを使ったメカニクスは今でも斬新でワクワクさせる。
Filthy Rich
ゲームデザイン・R.ガーフィールド/イラスト・C.ラッシュ
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(1998年)
2~5人用/14歳以上/60分