ケンビルは10月27日、『パリ(Paris)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・W.クラマー&M.キースリング、イラスト・A.レーシュ、2~4人用、12歳以上、90分、6800円(税別)、デラックス版10800円(税別)。
ドイツ年間ゲーム大賞受賞歴代最多の2人が送る最新作。『故宮』などを手掛けたゲームブルワー社(ベルギー)がキックスターターを経て製品化し、オリジナル版とともに今秋同時発売となる。
舞台は1900年代のパリ。1889年の万国博覧会を経て、「ベル・エポック」と呼ばれる華やかな時代を迎え、ボザール、ネオ・ビザンティン、ネオ・ゴシック、アール・ヌーヴォー、アール・デコといった多様な建築物が作られた。プレイヤーは資産家となってこれらの建物に投資し、勝利点を競う。
舞台は凱旋門の周囲の6地区。手番にはランダムにどこかの地区に建築物タイルが配置してから、「鍵」コマを銀行に置いてコインを受け取るか、「鍵」コマを建物やランドマークに移してコスト(コインや資材)を支払い購入する。購入すると建物によって資材、名誉、ボーナスタイル、勝利点が手に入る。
「鍵」コマは他のプレイヤーの「鍵」コマがある建物には移すことができず、かつ今置かれている建物より高いところに移さなければならないため、コストと狙い目の利益を巡ってプレイヤーインタラクションが発生する。他のプレイヤーがいなくなるのを待つか、より高い建物に行ってしまうか。
後半は手番に「ゲーム終了」タイルを取ることができ、これがなくなったらゲーム終了。6つの地区について「鍵」コマによるエリアマジョリティボーナスを加えて、最終勝利点を競う。
シンプルなゲーム性、短いターン、独創的なポイントサラダのメカニズムを備えたユーロスタイルのボードゲーム。デラックス版ではタイルやトークンがすべて木製になり、インサートが付属する。
・ケンビル:パリ 日本語版 /同デラックス版