割り込むルールで
前の人と同じスパイスで数字を出していって、手札をなくすことを目指すゴーアウトゲーム。デザイナーはハンガリー人で、東洋のネコ(トラ?)をあしらった金箔風のカードが目を引く。今年のドイツ年間ゲーム大賞で推薦リスト。
6枚ずつ配ってゲームスタート。時計回りに「スパイス名+数字」を言いながら1枚ずつカードを裏にして出す。スパイス名は前の人に従わなければならないマストフォローで、数字は前の人よりも大きい数字(10の次は1~3)という決まりがある。
嘘をついてもよく、次の人は前の人のスパイスか数字のどちらかが嘘だと言ってチャレンジできる。チャレンジがかかったらカードをめくって確かめ、間違っていたほうが山札から2枚引く。手札がなくなったら1勝で、誰かが2勝するか、3つのトロフィーが取られるか山札から終了カードが出たら終了(この場合はカード枚数+トロフィーで勝負)。
バリアントルールが6つ用意されていて、その中から1~2つ入れることができる。手番外でも手番外でも同じスパイス名と数字を言って割り込めるが、完全一致していないとチャレンジ成功になる「コピーキャット」が面白い。自信たっぷりに割り込んできたとき、それに果たしてチャレンジできるか。
チャレンジの成功率は2分の1なのでなかなかしにくいが、手札が少なくなってくると一か八かチャレンジすることになる。前に出したカードがわからないので、スパイス名にするか、数字にするかは全体の流れ(あるスパイスが出すぎているとか)と、勘が頼りだ。顔色をうかがいながら、あることないこと言い合ってワイワイ楽しむゲームである。
Spicy
ゲームデザイン・G.Z.ガボール/イラスト・J.キム
ハイデルベア出版ほか(2020年)
2~6人用/10歳以上/15~20分
ゲームストア・バネスト:スパイシー