ドイツ年間ゲーム大賞2020に『ピクチャーズ』、エキスパート大賞は『ザ・クルー』

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ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は本日10時30分(日本時間の17時30分)、ベルリン市内のカンファレンスセンターにて今年度大賞の発表と授賞式を行った。5月に発表されていた(TGiWニュース link)各3タイトルのノミネート作品から、大賞には『ピクチャーズ』、エキスパートゲーム大賞には『ザ・クルー』が選ばれた。両作品共に日本語版の発売が予定されている。
ボードゲームジャーナリストやボードゲーム評論家の審査員10名によって選出されるボードゲーム賞。今年はコロナ禍により、ノミネート作品のデザイナー、イラストレーター、出版社の代表は多くがオンラインで参加し、その様子がストリーム配信で中継された。
先に発表されたのはエキスパートゲーム大賞。10回目の大賞に選ばれたのは『ザ・クルー(Die Crew)』。ミッションを次々と達成していく協力型のトリックテイキングゲームで、昨年のエッセン・シュピールでコスモス社から発売された。日本語版は今秋、ジーピーから発売される予定。
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)2020


ザ・クルー(Die Crew)
ゲームデザイン・T.ジング、イラスト・M.アームブルスター
出版社・コスモス
3~5人用、10歳以上、20分
TGiWレビュー:ザ・クルー link


審査委員会は「『ザ・クルー』は協力トリックゲームであり、それだけで特別なものです。しかし、魅力はこのユニークなセールスポイントだけではありません。これまでのゲームの中で、トリックゲームの特別な魅力をここまで引き出すことができたゲームはほとんどありませんでした。非常にカジュアルな方法で、このジャンルの機微に対する感覚が研ぎ澄まされると同時に、プレイヤーは独自の方法で挑戦していきます。『ザ・クルー』はトリックゲームの宣教師でもあり、指導者でもあります。本当に素晴らしい宇宙の旅です。」とコメントしている。
そして赤ポーン、ドイツ年間ゲーム大賞の発表となり、今年の大賞には『ピクチャーズ』が選ばれた。棒きれと石やキューブで写真を表現して当ててもらうコミュニケーションゲームで、不自由な表現方法の中で見立て力が試される。昨年のエッセン・シュピールでPD出版(ドイツ)から発表された。日本語版はホビージャパンから発売される予定となっている。
ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)2020


ピクチャーズ(Pictures)
ゲームデザイン・D.シュテール&C.シュテール
イラスト・D.マイヤー、出版社・PD出版
3~5人用、8歳以上、20~30分
TGiWレビュー:ピクチャーズ link


審査委員会は「『ピクチャーズ』の中の素材のセットは、一見無造作に見えますが、実際には巧妙に選ばれています。それぞれのセットは異なる方法でプレイヤーに挑戦してくるので、実験的なインセンティブは非常に大きいです。結果は驚くことが多く、そのため予想ラウンドはまるで美術展を訪問しているようです。誤解された芸術家の天才が、ハッとする瞬間と説明を試みるのが愉快です。シンプルで素晴らしい創造力です。」とコメントしている。
ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は先月15日に発表され『スピーディロール』が大賞に選ばれている(TGiWニュース link)。
Spiel des Jahres:Die Gewinner 2020 stehen fest link

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