ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は本日、ルール地方のスタジオからオンライン中継にてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。審査員のC.シュレビンスキ氏の進行で先月ノミネートされていた3タイトルの中から、『スピーディロール(Speedy Roll)』が大賞に選ばれた。
ステイホームでボードゲームが注目される中、選考は知り合いのつてをたどって行われたという選考の苦労話からスタート。3タイトルのノミネート作品について紹介動画が流れ、デザイナーにオンラインでインタビューを行った後、大賞が発表された。
大賞を受賞した『スピーディロール(オリジナルタイトル:ヘッジホッグロール)』は、リトアニアのデザイナー・U.シュリンスカスがデザインし、オリジナルはライフスタイル社(ロシア)から発売された。ドイツ語版はピアトニク社(オーストリア)から出版され、ドイツ語圏に紹介されている。シュリンスカス氏は2018年、『エモジート』でも同賞にノミネートされている。
テニスボールのようなハリネズミのボールを転がし、マジックテープが付いたリンゴ、キノコ、葉っぱのチップを集めるゲーム。集めたチップを使ってハリネズミを進めるが、これから進むマスにあるチップを取らないと進めないため、どこからどれくらいのスピードで転がせば狙ったチップを集められるか試される器用さのゲームだ。
1番に家に帰ることを目指す競争モードと、後ろから追いかけてくるキツネより早く家に戻ることを目指す協力モードがある。1~4人用、4歳以上、20~25分。日本国内での発売は未定。
本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月20日、同じくオンラインで行われる。
・Spiel des Jahres:Informationen zum Kinderspiel des Jahres 2020