ギズモ(Gizmos)

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出玉爆発
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エネルギーボールを使ってエンジンを増強していくコンボ型拡大再生産ゲーム。1時間程度で終わるミドル級のドイツ式ボードゲーム(『イムホテップ』『クマ牧場』『ジンジャーブレッドハウス』)で台頭しているウォーカー=ハーディングの作品で、コンボが決まるとものすごいブーストがかかる快感を楽しめる作品だ。
手番には、中央からエネルギーボールを取るか、エネルギーボールを支払ってカードを設置するか、後で設置するためにカードを一旦取っておくか。最初のうちはエネルギーボールを1個取って、次の手番にそれを支払ってカードを設置するという感じで進むが、カード1枚1枚に効果があり、どんどんブーストがかかってくる。
エネルギーボールは4色あり、カードによって支払う色が決まっている。高級なカードほど個数が増え、同じ色のエネルギーボールが4個とか5個とか必要になってくる。しかしエネルギーボールはランダムに出てくるので、そう簡単に色を揃えられない。色を揃えて、どれくらい早いタイミングで高級なカードを入手するかが勝敗のポイントだ。
そのため、エネルギーボールの色を変えたり、所持できる上限を増やしたりしていくが、このゲームの醍醐味はコンボ。カードを設置するとエネルギーボールが取れる、特定の色のエネルギーボールを取ると追加でエネルギーボールが取れる、特定の色のカードを設置すると勝利点……といった効果が累積していくのだ。
これに伴い、カードの選択も悩ましい。特定の状況下で爆発的な効果を得るコンボはなかなかその状況にならなかったり、かといって幅広い状況に対応すれば効果は弱くなる。ほかのプレイヤーの狙いも見て、自分の戦略に合わせたカード選択をしたい。
ゲームは誰かが規定数のカードを設置したラウンドで終了し、カード1枚1枚の勝利点、途中で入った勝利点、ボーナスなどを足して合計を競う。
3人プレイで40分ほど。黄色が何色にでもなるカードが多いのに、青や黒を取ると追加でエネルギーボールを取れるカードを取るなどちぐはぐ。持っているエネルギーボールがそのまま勝利点になるカードを取ったbashiさんが、所持できる上限を増やし、一気に大量のエネルギーボールが取れる仕組みを作って勝利。
強力な効果があるレベル3のカードは一部しか使わないので、ゲームごとに方向性もがらりと変わるだろう。効果のコンボも楽しいが、何よりも終盤に効果が次々と連鎖して大量にエネルギーボールが入ってくるのが気持ちいい。
Gizmos
ゲームデザイン・P.ウォーカー=ハーディング/イラスト・H.カルドソほか
CMON(2018年)+アークライト(2019年)
2~4人用/14歳以上/40~50分

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