引くか、降りるか
場にカードを出していって早くなくすことを目指すゴーアウト系カードゲーム。R.クニツィアのデザインで、今年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされている。ファミリーを中心とした一般をターゲットとするドイツ年間ゲーム大賞だが、今年は例年以上にライトな作品がノミネートされており、愛好者にはやや拍子抜けするかもしれない。
1~6の数字カードとラマカードがあり、場にカードを1枚置き、手札6枚で始める。自分の番には場の数字と同じか、1つ多いカードを出すことができる。ラマカードは最高の6に出すことができ、ラマカードには1のカードが出せる。カードを出す代わりに、山札から1枚引くか降りることができる。誰かが手札を使い切るか、全員抜けたらラウンド終了となり、残った手札が失点となる。ただし同じ数字のカードを複数持っていても失点は1回だけ。誰かが-40点になったラウンドでゲームが終了し、失点の少ない人が勝つ。
カードが残っていても降りられるところがポイントで、カードを引いて次の手番に期するか、失点を増やさないように降りるかがジレンマとなっている。展開は一様ではなく、早上がり競争になることもあれば、何人かが降りて、残りでカードを引きまくることもある。手札に同じ数字が何枚もあれば、失点も大きくないので早めに降りたくなるが、ほかの人の状況次第で全部出せるかもしれない。1ラウンド2~3分という短時間の中にドラマが生まれる。
手札を全部出せた人は、マイナス点チップを1枚捨てることができる。マイナス点チップは-1点と-10点しかないため、失点の大きい人は-10点を捨ててリカバリーしやすくなっている。
6人プレイで15分くらい。-40点近くでリーチの人が出てからが盛り上がった。運の要素は強いが、その分気楽にさくさくと遊べる。
LAMA
ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・R.ゾマーカンプ&B.シュペルガー
アミーゴ(2019年)
2~6人用/8歳以上/20分