シュピールの開催前日は記者会見が終わると、新作プレビューに案内される。テーブルに新作がずらりと並べられ、その出版社の担当者が説明してくれる。また、メディア用にコスプレをした人たちが新作を紹介しているところもある。気がつけば2時間が経過していた。
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『キングドミノ』は続編の『クイーンドミノ』をリリース。王様と女王様のコスチュームで展示。
シュピールヴィーゼからリリースされる『ノリア』のデザイナー、S.ヴァーグナー氏。第一作であるがドイツ年間ゲーム大賞の奨励賞を受けたことで注目されている。
ドイツゲーム賞を受賞した『テラフォーミング・マーズ』のデザイナー、J.フリクセリウス氏。シュピールでは拡張セットを発表する。
フッフ社から『ガンジスの藩王』をリリースするブラント夫妻。『脱出:ザ・ボードゲーム』の売れ行きも好調である。拙著『ボードゲームジャーナリストが行く!』でインタビューを受けて頂いたので献本。近くに立っていた青年は長男のルカス君で、『いかさまゴキブリ』の頃と分からないくらい成長していた。
日本語版も発売される『私が夢みるとき』の展示はベッドに寝ている人に妖精と悪魔が囁いている図。
トイレゲームの『ピピ・パーティー』と『フリッツェカッケ』。どちらも原理的には『黒ひげ危機一発』のキッズゲームだ。
それから準備に大忙しの会場を回り、いったん宿に帰ってからドイツゲーム賞授賞式のために会場に戻る。
今年から始まった『イノシュピール』の審査員。ドイツの地方ボードゲーム祭主催者、ボードゲーム評論家、ボードゲーム雑誌編集者、ボードゲームポッドキャスター、ボードゲームショップ店長、ボードゲームニュースサイト管理人の7名のほか、授賞者としてエッセン市長が参加した。
ドイツゲーム賞の4~10位受賞者たち。『エルドラド』にちなんで探険隊の服装で臨んだR.クニツィア氏がひときわ目立っていた。
1位に輝いた『テラフォーミング・マーズ』のJ.フリクセリウス氏(スウェーデン)とドイツ語版発売元のシュヴェアクラフト出版の方。フリクセリウス氏によれば「ゲームは火星が舞台だが、地球環境を考えるきっかけになれば」という。