2017年7月、観光を兼ねてチェコの首都プラハのボードゲームショップを巡った。
観光地として有名なのはプラハ城(城といってもメインは大聖堂)や、その近くのカレル橋から出ているボートツアー。カレル橋のたもとでは毎晩のようにコンサートが行われ、地元の作曲家ドヴォルザークの曲も楽しめる。
観光の合間に(というよりも観光を合間にはさみつつ)、ボードゲームショップ巡り。
スヴェト・ヘア(Svět her)
品揃えがフリーク向けのボードゲーム専門店で、英語版の取り扱いもある。『Above and Below』や『Codenames Deep Undercover』が置いてあった。店員がフリークで、市場規模が小さい中でゲーマーズゲームの現地語版を作ることのリスク(誤訳と売れ残り)など、いろいろな話ができた。同じような名前のお店がたくさんあるが、関係はまったくないという。「スヴェト」は「世界」、「ヘア」は「ゲームの」という意味だと教えてもらった(単数形がhra、複数形がhryで、複数形の所有格がher)。
旧市街からブルタバ川を北に渡り、最寄り駅はヴァレトルジュニ・パラス(Veletržní palác)。歯医者さんと同じ入口で、地下に入っていくのが面白い。
おじさん好きにはたまらない『プエルトリコ』チェコ語版
Praha 7, Janovského 920/34
https://www.svet-her.cz/
スヴェト・デスコヴィッチ・ヘア(Svět deskových her)
ボードゲームとパズルの専門店。チェコ語訳なしで販売する輸入品が半分を占めるため、外国人にとっては最も品揃えの良いお店である。アレアの作品が並んでおり、『Near and Far』があるなど、品揃えはスヴェト・ヘアを上回る。店内は広く、2000種類以上のボードゲームを扱っているほか、裏のプレイスペースにも1000種類以上のボードゲームがある。プレイスペース利用料金は基本無料。「ボードゲーム・アフタヌーン」の日に行ってみたが客はゼロだった。月曜の夜に参加する人が多いという。
中心部から少し離れており、最寄りは路面電車のクバンスケ・ナーメスティ(Kubánské náměstí)。ホテルと棟続きの建物内にある。土日休。
出版社ごとに分けて陳列してあるので興奮する
プレイスペースは10卓40名が遊べる
Praha 10, Kubánské nám. 1268/9
http://www.svet-deskovych-her.cz/
スヴェト・ヘア・アルビ(Svět her Albi)
ライトゲームを中心にチェコ語版を出しているアルビのアンテナショップ。少なめながらドイツの出版社の英語版の取り扱いあり。
大型ショッピングモール「パラディウム(Palladium)」の地下2階にテナントで入っている。パラディウムには、もうひとつアルビのファンシーグッズショップ、書店のルクソール、玩具店のスパーキースでもボードゲームコーナーがある。無休。
Praha 1, nám. Republiky 1
https://www.palladiumpraha.cz/svet-her-albi/
フラス(HRAS)
ボードゲームとパズルの専門店。輸入品にチェコ語ルールを付けて販売しているものもあり、少し前の珍しいゲームに出会えることも。輸入ゲームの値段設定は高めで、日本国内の流通価格とさほど変わらない。
国立博物館前の大通りに面しており、最寄りはムステク(Můstek)駅。ホテルロココの入口からショッピングモールになっており、その中にある。無休。
『なんてったってホノルル』のチェコ版『クリコフ』(お城)と『ラホーレック』(自然)。どこにあるのか全く分からない。
Praha 1, Václavské nám. 38
http://www.hras.cz/
ルクソール(Palác knih Luxor)
チェコの書店チェーン。2階にボードゲームコーナーがあり、定番だけでなくゲーマーズゲームまで幅広い品揃えがある。セール品あり。国立博物館前の大通りに面し、フラスの斜め向かいにある。無休。
チェコのボードゲームの代表格となった『コードネーム』(チェコ語版)は平積み
カップル用のエロティックなボードゲームシリーズも充実。チェコ語ですけど
Praha 1, Václavské náměstí 41
http://neoluxor.cz/pobocky/praha/palac-knih-luxor/
メフィト/トモヴィー・フリー(Mephit / Tomovy hry)
ボードゲームとミニチュアゲームの専門店。プレイスペースがあり、貸出用ゲームもいくつか用意されている。品揃えは少なめ。
フラスやルクソールのある博物館前の大通りからトラム9番線に乗り、ブルタバ川を渡ってアルベソヴォ・ナーメスティ(Arbesovo náměstí)が最寄り駅。無休。
プレイスペースは6卓24席。ジュースも売っている
Praha 5, Arbesovo náměstí 781/14
https://www.tomovyhry.cz/
プラハのもうひとつの楽しみは地ビール。実はチェコは国別で国民1人あたりのビール消費量が世界一を誇る。プラハのあちこちには醸造所付きの酒場があり、ガイド付きで何件かを周るツアーもある。ピルスナーがメインだが、味わいがあって美味しい。
参考サイト
・Boardgamegeek:Shops in Prague
・実録:食卓遊戯密着大本営発表廿四時:欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (1/2) /欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (2/2)
・Youtube:テンデイズ珍道中2014 その3 チェコでボードゲームショップを巡る
プラハのゲームショップ巡り、羨ましいです。
もし行くことがあったら、参考にしますね。