ドイツのボードゲーム卸売会社「ハイデルベルガー出版」の社長であるハラルド・ビルツ氏が8月29日に亡くなった。享年57歳。
90年代前半にハイデルベルガー出版を設立し、P.グートブロート、R.クレーンと共に『石器時代』『手抜き工事』『ゲップ』を制作・販売し始めた。94年からはボードゲーム卸売に専念し、100社以上の取り扱いを開始。特に一般流通に乗りにくい小さい出版社の少部生産品を束ね、国外にも販売したことで、多様なドイツゲームを世界中に知らしめるのに貢献した。
日本ではゲームストア・バネストと取引があるほか、ヤポンブランドも販売を委託したことがある。
2000年に入ってからはファンタジーフライト社(アメリカ)、チェコゲーム出版(チェコ)、フランス語圏の出版社などドイツ語版を手がけ、非ドイツゲームを積極的にドイツ国内に紹介することで、ボードゲームの国際化にも寄与している。
ドイツのボードゲームメディアや関連企業では相次いで追悼の言葉が寄せられている。謹んでご冥福をお祈りします。