独シュピールボックス誌にヤポンブランド記事

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ドイツのボードゲーム情報誌『シュピールボックス』最新号(2016年4号)に、ヤポンブランドの記事が掲載されている。
『ラブレター』『街コロ』『トレインズ』『ロストレガシー』など、日本発のボードゲームを世界に発信してきたヤポンブランド。その活動を3ページにわたって写真付きで紹介している。
「リビングからリビングへ」という記事タイトルは、日本のボードゲームの多くが自宅で製作されており、デザイナーが自ら編集から出版、販売まで手がける独特の制作環境を表す。プロモーターの健部伸明氏、『街コロ』の菅沼正夫氏、『ラブレター』のカナイセイジ氏のインタビューとともに、ゲームマーケット、そしてエッセンに出展する様子をレポートしている。

ヤポンブランドがいろいろなデザイナーや小出版社のボードゲームを市場に出している方法は、アスモデ(フランス)とスペースカウボーイズ、パールゲームズ、デイズ・オブ・ワンダーのようなスタジオを想起させる。しかしアスモデとは大きな違いがある。上記のようなスタジオは権利的にアスモデに所属し、親コンツェルンの100%子会社であるが、ヤポンブランドは確かにカナイ製作所、Okazu Brand、マニフェスト・デスティニーなどの出版社とみつに仕事をしているが、これらを所有しているのではない。日本には自作の長い伝統があるのだ。

ヤポンブランドがエッセン・シュピールに出展して今年で10年。当初はフリークにしか知られていなかったが、2012年の『ラブレター』と『トレインズ』でブレイクし、ファミリーも訪れるようになったこと、『ラブレター』をきっかけに2014年「ミニマルゲームズ」のブースを立ち上げたこと、エッセンでは健部氏が朝から晩まで各出版社に新作を紹介していることなどを詳しく取り上げる。
最後に今年のエッセン・シュピールの出展予定作品として『アニュビスの仮面』『トイレを汚したのは誰だ?』『漁村においでよ!』を挙げ、「日本のボードゲームがドイツ年間ゲーム大賞を獲得するのが夢です」という健部氏のコメントで締めくくっている。
コラムにはヤポンブランドから日本の古典ゲームも紹介されていることを記し、『八八』『浄土双六』も挙げる。包括的な情報だけでなく、ドイツから見た日本ゲームという点において興味深い記事となっている。
ヤポンブランド:エッセン・シュピール今年の出展作品
独シュピールボックス誌にヤポンブランド記事

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