ホビージャパンは9月上旬、ブラックユーモアたっぷりの政治ボードゲーム『フンタ』をコンパクトにした『フンタ:カードゲーム(Junta: Las Cartas)』を発売する。ゲームデザイン・J.クレナー&C.ライザー&S.レスル、イラスト・C.シュテファン、3~6人用、12歳以上、45~60分、2000円(税別)。
世界中の他の場所はどんどん早く進んでいるという一方で、この地は古き秩序(と混沌)の残る最後のよりどころです。島の農民は相変わらず貧しく、無学で、抑圧された生活を送り、書類上の話以外の中流階級など存在しません。夜には時折銃声が響き、生き血をすするような暫定政権は国を掌握し、その面々――すなわちプレイヤー――は自分のポケットを金で膨らませる事以外には興味がありません。そして、いつものごとく、静かな夜にはコオロギの鳴き声が聞こえてくるのです……。
今年5月にペガサスシュピーレ(ドイツ)から発売されたばかりの作品。プレイヤーは美しき島国「バナナ共和国」暫定政権の一員となり、私腹を肥やすことを目指す。政府は全世界的超権力の支援を受けており、毎ラウンド、海外援助という名目で多額の小切手が送られてくる。この中から最も多くの金を自分のポケット、もといスイス銀行口座に効率的に詰め込んだプレイヤーがゲームに勝利する。
一方で、他人に策略を仕掛け、票を買い、暗殺者を雇い、建物を吹き飛ばし、時にはクーデターを起こして新たな大統領を目指すことも必要。ボードゲーム版『フンタ』の興奮をそのままに詰め込んだ、権力と陰謀と金と反乱がテーマのコンパクトなカードゲームだ。