デイズ・オブ・ワンダー社(フランス/アメリカ)が、アスモデ社(フランス)に買収合併されることが、両者の発表で明らかになった。デイズ・オブ・ワンダー社はアスモデ内の1レーベルとなり、新製品の開発は続けられる。
デイズ・オブ・ワンダー社は2002年の設立で、『チケットトゥライド』(2004年)でドイツ年間ゲーム大賞を授賞。豪華なコンポーネントや、オンライン版の無料提供などで25カ国に合計500万セットのボードゲームを販売していたが、『スモールワールド』(2009年)以降はヒット作が出ていなかった。
アスモデ社はデイズ・オブ・ワンダー社の設立当初からヨーロッパでの販売で提携していたが、アメリカに本社をもつデイズ・オブ・ワンダー社を吸収することで、アメリカ市場への進出を狙う。アスモデ社はこれまでにも、プロルード社(ドイツ)やイギリスの問屋を買収して国際的に展開してきた経緯がある。
デイズ・オブ・ワンダー社のオーテモンCEOは「我々の経験と、成功したボードゲームの一式を、アスモデ・ファミリーに持ち込めることに興奮している」と語る。合併後もデイズ・オブ・ワンダー社の開発ラインは残され、まもなく発売となる『ファイブ・トライブス:ナカラの魔人』ほか新作の発表も継続される見通しで、日本国内での販売に影響はないものとみられる。
・Forbes:Days of Wonder Merging With Asmodee
・BoardGameGeekNews:Asmodee Buys Days of Wonder