7月13日、東京・渋谷のシダックスホールにて第1回チケットトゥライド日本選手権が開催された。北海道から九州まで全国7か所で開かれた地区大会と、前日に行われた直前予選で選ばれた19名が戦い、村田大輔氏が圧倒的な成績で優勝した。9月にフランス・パリで行われる第2回世界選手権に日本代表として出場する。
チケットを集めて鉄道を旅行するボードゲーム『チケットトゥライド』は、今年発売10周年を迎える。これを記念して発売元のデイズ・オブ・ワンダー社(フランス)が2回目の世界選手権を企画した。日本では日本語版の発売元であるホビージャパンが日本選手権を開催。北海道、東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州の7地区と、決勝前日に予選が開かれ、総参加者140名から19名が決勝に進出した。
決勝では基本セットのアメリカマップだけでなく、アジア、インド、ヨーロッパのマップも用いられ、予選3ゲーム、準決勝、決勝と5ゲームの成績で勝敗を争った。
優勝者は関東代表の村田大輔氏。奥様のかなえ氏も関東予選を通過しており、夫婦での参加となった。奥様と子供と毎日練習をして臨んだという村田氏は、1回戦から決勝まですべて1位という圧倒的な成績で優勝した。決勝での村田氏の初期目的地は、ダルース‐エルパソ10点、ウィニペグ‐ヒューストン12点、モントリオール‐ニューオリンズ13点と、点数が低い縦ルートばかりだったが、全て手持ちにして臨んだのが功を奏したという。世界大会への参加費用助成として10万円が贈られる。
村田氏は2012年のカルカソンヌ日本選手権で優勝し、世界大会では5位という好成績を残している(TGiWニュース)。奥様のかなえ氏も2011年のカルカソンヌ日本選手権で3位という実力の持ち主。世界大会は使用マップがまだ発表されていないことと、英語が苦手でコミュニケーションに不安があるそうだが、妥協せずに勝ちを狙っていきたいという。
世界大会は24か国の代表により、9月にフランス・パリで開かれる。チャンピオンにはバンコク―シンガポール8泊9日鉄道の旅が贈られる。
・ホビージャパン:ホビージャパン・ゲームフェスティバル2014レポート
決勝の最終局面・村田氏提供