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イスタンブール:ケバブショップ(Die Dönerbude)

(シュピールボックス2014・3号付録)
ケバブショップに一人でいくのは退屈です。それなら親戚と一緒に行きましょう。そうすればお返しにきっと親切にしてもらえますよ。
説明:ケバブショップは噴水と同じ機能がありますが、選択で別のアクションもできます。
準備:噴水(Brunnen)を抜き出してケバブショップと入れ替えます。配置の仕方は噴水と同じで、16枚のタイルのいずれかになります。
アクション:商人がケバブショップに入ったら、以下の2つのアクションのうちどちらかを選んで行います。
1.自分の助手を商人の山に戻す(噴水と同じ)
2.2リラを支払って、自分の親族コマで好きな場所のアクションを行う。この場合は、他の場所と同じように、自分の助手を山から出すか、山に入れるかしなければなりません。ほかの商人がいれば2リラを支払わなければなりません。順番としては、まず2リラを支払い、親族コマを好きな場所に移動し、そのアクションを行います。親族コマには移動や支払いの制限がありません。注意:親族コマはこのアクションの前に警察署にいてはいけません。その後、このマスに総督コマや密輸商人コマがあれば、その処理を行います。

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イスタンブール(Istanbul)

シビアで楽しい街歩き
イスタンブール
イスタンブールのバザールを効率よく巡って、商品を仕入れて売り、ルビーを集めるボードゲーム。2014年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされている。この賞はヘビーゲーマーの入口にいる愛好者を想定して選ばれており、十分な遊びごたえがあってかつ難しすぎないという、絶妙なところを付いてくる。昨年は『アンドールの伝説』、一昨年は『村の人生』が選ばれているが、今年はいかに?(7月14日発表)
ボードはお店タイルを並べて作り、並べ方によって展開が変わるようになっている。商品の仕入先と販売先が近ければ、そこを行き来するのが中心になるし、遠ければ売らずに配達したり、タイルに換えたりといった別の手が有利になるだろう。また近すぎるとみんな競合してしまうので、ほかの手を取らざるをえない。タイルの並びを見て、ゲームの戦略を組み立てるのが面白い。
さて、自分の番になったら、自分の商人を2マスまで移動して、移動先のアクションを行う。ただし商人は助手を引き連れており、アクションを行うたびに1人ずつそのマスに置いていかなければならない。助手がいなくなったら、助手のいるマスまで戻って回収するか、噴水(集合場所)で1回休んで全員招集しないと、新しいアクションができなくなる。同じ作者の『ルイ14世』や『ゴア』などで用いられた「ドーンウォーク」の発展形である。
この助手の制約がうまく出来ている。助手を回収しながら同じお店をいくつか巡回していくのが一番効率がよいが、それだけではどうしても足りないものが出てくる。例えば商品は衣服、スパイス、果物、装飾品の4種類があり、それぞれ別のところで仕入れる。それをセットで販売したり、配達したりするところがあり、助手の数が追いつかない。やりたいことはたくさんあるのに、できることは少ないという悩ましさは、よいゲーマーズゲームの特徴だ。
タイルは16枚もあるので、仕入れて売るだけではない。荷車の積載量を上げたり、助手を増やしたり、一度限りの特殊能力を得たりと、アドバンテージをもらえるマスなども重要だが、特に面白いのは警察署とティーハウスだ。
警察署は、そこにいる親族コマを好きなマスに飛ばして、そのマスのアクションができる。飛ばされた親族コマは、ほかのプレイヤーが捕まえたら(ごほうびをもらえる)また警察署に戻ってくる。これがアクションの選択肢を増やす。通常のアクションでは、ほかの人のコマが先にいるとショバ代を支払わなければならないが、親族は無料でできるので重宝する。
ティーハウスは、数字を宣言してダイスを2個振り、宣言以上の目が出れば宣言しただけお金をもらえる(失敗したら2リラのみ)という、一か八かのギャンブルコーナー。ここにハマって帰れなくなった人は数知れず。ゲームが非常に盛り上がる。
そんな風にして助手を引き連れて街を歩き回るわけだが、目標はルビーを集めることだ。ルビーは、それぞれの場所で大金を支払ったり、決められた商品を配達したりすることで手に入るが、後になるほど入手条件が厳しくなっていく。一手でも早くルビーを目指したい。規定数のルビーを先に集めた人の勝ち。
4人プレイで75分程度。私は商品を仕入れて販売し、その利益でルビーを手に入れる作戦だったが、配達してルビーを手に入れるほうより一手間多い分、出遅れた。しかしルビー2個分の利益を上げるなど何とか食いつく。結局、お金に余裕があったため幅広い方法でルビーを集めることができ、ルビー5個を達成。同じラウンドに達成したdjさんと持ち金の差で2位。ティーハウスのギャンブルにはあまりいかなかったのが勝因だったかもしれない。
終盤の詰めは考えることが多くてたいへんだったが、全体的なゲームの流れはテンポよく、ルールも少なめ(『コンコルディア』ぐらい)で気持よくプレイできた。ティーハウスのギャンブルや、思いがけないコスト増加など、番狂わせの仕掛けがほどほどに用意されているのも好みである。
Istanbul
R.ドーン/ペガサスシュピーレ(2014年)
2~5人用/10歳以上/40~60分
ショップ検索:イスタンブール

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ならず者の脱獄(Gauner)

大人気の脱獄囚

ならず者の脱獄

刑務所から脱獄するならず者を助けるカードゲーム。オリジナルはペットを集めるゲームで、スワンパナシア(台湾)から発売されたが、翌年にテーマを変えてニュルンベルガー・シュピールカルテン(ドイツ)からリメイクされた。この会社は、『クウィックス』など小箱の作品を多く発表していて注目される。

3列に並んだならず者の場札。カードはこの両端から取っていく。同じメンバーが連続で並んでいたら取ることができるのでお得。でも、大事なのは、どのメンバーを集めるかということだ。

カードを取ったら、その内側にあるカードが刑務所送りになる。このメンバーがラウンド終了時に脱獄して得点になるので、それを獲得できるように準備しておこう。
脱獄したメンバーを獲得できるのは、手札から同じメンバーのカードを最も多く出していた人だ。毎手番、手札から1種類を出すことができる。ほかの人が同じのを出していたら、それを上回る枚数出さなければならない。後から追加することはできないので、ある程度貯まったところで出したいところだが、ずっと貯めているとラウンドが終わってしまう。タイミングが悩ましい。

刑務所に一定数のメンバーが集まって満杯になったら脱獄してラウンド終了となる。脱獄したメンバーをそれぞれ最も多く出していた人が取り、その枚数と種類を掛けたものが得点になる。同じメンバーに偏らせるよりも、多種類集めたほうが得点が高いが、ほかの人も狙っているので、そううまくいくものではない。3ラウンドの得点合計で勝敗を競う。

3人プレイで30分ほど。集めているカードと、刑務所に入っていくカードがなかなか一致できなくて苦労した。場札の取り方は6通りだけだが、それぞれどのカードを取ればどのカードが刑務所に入るのか、そうすると誰が有利なのか考えるとなかなか悩ましい。

大事なのは無駄な競合を避けることである。tomokさんと私が金髪のおねえさんの取り合いをしている間に(2人とも譲れなかった様子)、bashiさんが大量得点をして1位。

貯め込もうとしているときに先に出されてお手上げになったり、かと思えば先手を打って先に出したつもりがあっさりまくられたり、カードを出すタイミングを巡る駆け引きがあって面白い。

Gauner
F.ラッキー/ニュルンベルガー・シュピールカルテン(2013年)
2~5人用/10歳以上/30分
ゲームストア・バネスト:ならず者の脱獄

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タウン誌にボードゲーム連載記事、いわき

福島県いわき市近辺のタウン情報誌『タウンマガジンいわき』に、3月号から連載記事「ボードゲームの世界」が掲載されている。毎月25日発売、300円。
エリアのローカルなスポットやイベントを紹介するタウン誌にボードゲームが紹介されるのは珍しい。「スタッフ超個人的トピックス」として、Masa氏が毎回1タイトルずつ、ボードゲームを紹介する。

数年前から密かなブームとなっている「ボードゲーム」。そのラインアップは幅広く、2人で駆け引きしながら遊ぶモノや、大人数でワイワイと楽しめるようなモノ、また時間も10分程度で終わるモノから数時間要するモノまで、実に様々! そこで、”ボドゲ”初心者が入門に最適な定番の「ボードゲーム」を、”ボドゲ”中級者・Masaが紹介していきます。

これまで紹介されたのは『ワードバスケット』『ハゲタカのえじき』『ごきぶりポーカー』『ガイスター』『カルカソンヌ』。今後も続々紹介していく予定だという。
取材協力にあたっているのは地元のボードゲームサークル「いわきでボードゲームは、セザンヌ会」。記事を見てサークルに参加したいという連絡をしてきた方もいるそうで、地方都市ならではの小回りのよさが奏功しているようだ。
タウンマガジンいわき
いつも turn the tide.:タウンマガジンいわきにボードゲーム記事が掲載されました!

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『政治献金ゲーム』再版で資金募集、顔写真入りカードも

ビーウィッチト・シュピーレ(ドイツ)は、ドイツのクラウドファンディング「Startnext」にて、『政治献金ゲーム(Stimmvieh)』再版の資金募集を開始した。目標金額5980ユーロ(約83万円)、7月21日まで。
『政治献金ゲーム』は1998年に発売されたカードゲーム。政治家を使って献金や得票を集めるゲームで、カードドラフトの駆け引きが楽しめる。『アドアクタ』や『ホッサ!』で知られるA.マイヤーの記念すべき第一作で、チープなコンポーネントの質にもかかわらず、いまだに遊ばれている。
今回の再版は、ビーウィッチト・シュピーレ初となるクラウンドファンディングで行われる。13ユーロ以上の出資でゲームがもらえるが、99ユーロ以上出資すると、出資者がゲーム中の政治家としてスローガンと顔写真入りで登場する限定特典がある。
目標額を大幅に上回った『サンクトペテルブルク』再版(TGiWニュース)、目標額を達成してまもなく締め切りを迎える『騎兵ゴルフ』再版(TGiWニュース)に続く、ドイツ出版社のクラウドファンディング進出で、すでに大々的に利用しているクイーンゲームズ社も含め、ドイツでも広がりを見せている。
Startnext:Stimmvieh – Du hast die Wahl!

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山形大学で国際ボードゲーム展示会、7月6日

山形大学(小白川キャンパス)で7月6日(日)、国際ボードゲーム展示会が開かれる。10~16時、入場無料。
グローバル・スタディーズを担当するグローグ・ダグラス准教授の発案で開かれるもの。准教授は英語でプレイするボードゲームサークルを開き、日本人学生の英語力向上と、留学生との交流の両方をはかっている。
当日はたくさんのボードゲームが日英二ヶ国語の解説付きで展示されるほか、近隣の小中学生を招き、キッズゲームを中心にスタンプラリー方式の体験会が行われる。体験会にはアメリカや中国の留学生もゲームに参加する予定で、簡単な英語で遊ぶチャレンジもできる。
山形大学実践教育プログラム:国際ボードゲーム展示会

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ドイツ年間キッズゲーム大賞に『幽霊、幽霊、宝探し』

ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は23日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月19日にノミネートされていた3タイトルの中から、『幽霊、幽霊、宝探し(Geister, Geister, Schatzsuchmeister!)』が大賞に選ばれた。日本国内では未発売。
昨年の『お姫様を助けるのは誰だ』に続く協力ゲーム。今度は全員がお宝ハンターとなり、幽霊屋敷に挑む。サイコロを振ってその数だけ移動し、お宝のある部屋まで行けばゲット。しかしサイコロで幽霊の目が出ると、屋敷の中に幽霊が新たに登場する。幽霊はサイコロで対応する目が出れば退治できるが、同じ部屋に3体溜まると大きな幽霊となり、2人がかりで倒さなければいけなくなる。8つのお宝を集めて幽霊屋敷から全員脱出できれば勝利、その前に大きな幽霊が6体登場すれば敗北となる。
審査委員会は、作者が幽霊屋敷の雰囲気をゲームで演出すると共に、導入ルールによって親子の世代の橋渡しができていると評価している。作者のB.ユー氏はアメリカ人で、出版社のマテルもアメリカの企業。2001年から始まったドイツ年間キッズゲーム大賞初の、ドイツ国外作品の授賞となった。
本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月14日、ベルリンで行われる。
Spiel des Jahres:”Geister, Geister, Schatzsuchmeister!” ist das Kinderspiel des Jahres 2014

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理想の納豆(Ideal Natto)

たまごと、キムチ
理想の納豆
自分の好みのトッピングを入れてかき混ぜ、美味しい納豆を作るカードゲーム。ボードゲームイベント「盤博」メンバーが、ゲームマーケット2014春に発表した。全国納豆協同組合連合会の公認を得ており、納豆パックのようなパッケージに入っている。
はじめに配られるのが「好みカード」。のり、たまご、ねぎ、大根おろし、めんたいこ、キムチから理想のトッピングが決められる。このトッピングが入った納豆を探し求めるのだ。
手番には、プレイヤー人数分の場に手札から「まぜるカード」と「トッピングカード」を置いていき、そろそろいいかなと思ったところで1列全部を取って抜けるというコロレット方式。先に抜けると、まぜる回数が足りないくて失敗するかもしれず、でも欲張っていつまでも粘っていると、好みでないトッピングを付けられたり、まぜるカードが多すぎて失敗することがある。
「トッピングカード」には、「好みカード」の6種類のほかに、しょうゆとからしがあり、その列の点数が上がる。これを出していると、その列がほしいんだろうと思われてしまい、余計なトッピングをたくさん付けられてしまうから要注意。さりげなく得点を伸ばしていこう。
全員がカードを引き取ったら1ラウンド終了。各自、理想のトッピングを発表し、合っていれば得点、違っていれば失点になる。しかし、「まぜるカード」の数字の合計が10~15回でなければ、その納豆は不成立ということで0点になってしまう。まぜるカードの内容は0~5。ほかの人が狙っていそうな列は、0や5を付けて不成立を誘うのがよい。2ラウンドの合計で勝敗を競う。
「キムチと大根おろし、意外と合うんじゃない?」「そんなにトッピング入れたら納豆じゃなくなるぞ」「まぜる回数それでOK?」「そんなにしょうゆを入れて、納豆が浮かぶくらいじゃないの?」などなど、納豆談義で盛り上がる、納豆好きのための作品だ。総務省の家計調査によると、昨年の納豆消費ランキングは1位が水戸市、2位が山形市、3位が仙台市、4位が福島市だっという。南東北で人気高し。
理想の納豆
KUA/盤博(2014年)
3~5人用/8歳以上/30分

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ゲームデザイン討論会に参加

先週の19日、ツイッターにて定期的に行われているゲームデザイン討論会の第5回にお誘い頂いて参加しました。
AI研究者の三宅陽一郎氏と、ゲーム研究者の草場純氏が連続で行っている対談。デジタルゲームとアナログゲームの違いから見えてくるものなどについて語り合い、従来互いに知る機会のなかったデジタルとアナログの情報交換をしています。
今回のテーマは、ヘビーゲームとライトゲームの二極化に伴う、ミドルクラスの空洞化について。ドイツゲームの最も得意としてきたジャンル「プレイ時間45~60分」が評価されにくくなった現状について、デジタルゲームとの比較を行いました。
1時間ではデザインの話まで至りませんでしたが、討論中、また討論後にさまざまな意見が寄せられ、参考になっています。ご覧いただきました皆様、ありがとうございます。
まだご覧になっていない方は下記のリンクをどうぞ。
ゲームデザイン討論会 第五回

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『ピニャ・ピラータ』日本語版、7月中旬発売

ホビージャパンは7月中旬、『ドミニオン』の作者D.ヴァッカリーノがデザインしたファミリーカードゲーム『ピニャ・ピラータ(Piña Pirata)』日本版を発売する。2~6人用、7歳以上、30分、2600円(税別)。
『ドミニオン』と『キングダムビルダー』で、ドイツ年間ゲーム大賞を2度受賞しているD.X.ヴァッカリーノの作品。先月イエロ(フランス)から発売されたばかりの最新作が早くも日本語版で登場する。
海賊団の船長となって、伝説の財宝「黄金のパイナップル」を探し求めるゲーム。しかし、宝の地図はバラバラとなり、カリブの海のいたるところに散らばっている。ほかの海賊たちも地図の断片を探し求めており、いち早く地図の断片をすべて集め、つなぎ合わせなくてはならない。
8枚配られた手札をいち早くなくせば、地図の断片を取ることができる。基本的には、前に出たカードと同じ海賊の絵柄があれば出せるが、冒険タイルがめくられていくたびに新しいルールが追加されていく。カードを出すのがどんどん困難になる中、手下の海賊たちをできるだけうまく采配しよう。冒険タイルは40枚もあり、毎ゲームさまざまな展開が楽しめる。
ホビージャパン:ピニャ・ピラータ
ピニャ・ピラータ