ドイツ・オーストリアのボードゲーム出版社19社の代表で構成されるボードゲーム専門グループ(Fachgruppe Spiel)は、29日から開かれるニュルンベルク国際玩具見本市を前に、昨年のボードゲーム売上を発表した。前年比で0.7%の減となり、好調時の水準4億ユーロ(560億円)を超えることができなかった。
昨年10月のエッセン・シュピールの折には、3四半期(1~9月)の売上が前年比5%増と好調であることを発表していた。そのままのペースならば4億ユーロに届くはずだったが、クリスマス商戦が特に売れなかったという。
ジャンル別ではダイスゲームとワードゲームが前年比18%増、カードゲームが10%増となっていることから、安価なものばかり売れたことが原因のようだ。特に、カードゲームの『花火』がドイツ年間ゲーム大賞を受賞したことに触れ、「この大賞作品の売上個数は、販売個数においてこれまでの大賞作品と劣っていないものの、クリスマス商戦で店頭価格がほぼ5~7ユーロだったため、例年高価格だった大賞作品と比べると、ボードゲーム業全体の売上にさほど影響を及ぼしていない」と述べている。
ただしこの結果について、本当に大事なことは非電源ゲームの売上がコンスタントに推移することであるとし、各社はニュルンベルクの新作に臨む。
Fachgruppe Spiel:Kleine, feine Spiele prägten das Umsatzgeschehen 2013