今年3回目となるふうかさんとkarokuさんの来訪。遠くから毎度ありがたいことである。私の母が喜んでたくさん食べ物をお出しするので、食べてはゲームをし、ゲームをしては食べるという生活。頭は使うが体は動かさないので太る。この後しばらくはダイエットを心がけなければならなくなるのだった。
箱の中へ(Ab in die Tonne)
いろいろな形のゴミタイルをゴミ箱の上から落として、ゴミ箱をできるだけはみ出さないようにする『バティーク』のようなゲーム。全員同じ順番でゴミを投入していくのだが、位置や角度によって結果はまるで変わる。とがっていたり、細長かったりするゴミタイルのかたちを見て、うまく噛みあうように落とす。2ラウンドはゴミ箱の中のチューインガムができるだけ隠れるように、3ラウンドはチューインガムができるだけ見えるようにタイルを落とすルールで難易度アップ。3ラウンドで奇跡的な詰め方ができた私が勝利。5歳の長男も一緒に遊べた。(Cwali, 2011)
祈り、働け(Ora et Labora)
牧師たちが修道院の周りに豊かな村を作るU.ローゼンベルク作の箱庭系ゲーム。資源を取り、建物や村を作り、建物の特殊能力で資源を交換して得点を増やしていく。『アグリコラ』『ルアーブル』の後継作だが、新しい要素は建物のパズル的配置。建物は自分の土地タイルに置くが、地形によって建てられるものが限られたり、隣接すると得点が上がったり、土地を広げて建設スペースを作ったりする。最初は乏しかった資源がどんどん豊富になり、高級な建物が次々作られていくさまは愉快。資源を無駄なく使い、1点でも多く増やすにはどの建物がいいか、終盤の詰めに非常に頭を使った。最高級アイテムの奇蹟を2つ作った私の勝利。(Lookout Games, 2011)
コニーアイランド(Coney Island)
がらがらの空き地に遊園地を作るM.シャハトの陣取りゲーム。まず土地を広げ、自分の団員を遊園地に配置して、それから団員の上に観覧車やウォータースライダーなどのアトラクションを置くという二段構え。団員が出れば出るほど収入が上がるが、アトラクションを作らないと得点が入らず、かといってアトラクションを作ると団員が帰って来て収入が減るというジレンマがある。しかもアトラクションの数は限られており、どのタイミングで作るかが悩ましい。大きなアトラクションを作らせまいとお互い足を引っ張っているうちに、ずいぶん寂しい遊園地になってしまった。その裏で新聞を買いまくって宣伝していた私の勝利。(Argentum Verlag, 2011)
マムート(Maamut)
六角形タイルの上でマンモスを追い、自分が仕掛けた罠に落とすアブストラクトゲーム。カードを出して自分のコマを一直線に進め、途中にマンモスがいると反対方向に逃げる。草原のあちこちに罠を仕掛けることができ、自分が仕掛けた罠にうまく落とせたら勝ち。罠を仕掛けておいて、マンモスの反対側から回りこんでいかなければならないので位置取りが難しい。ほかの人が仕掛けた罠は除去できるため、お互いに牽制しあって終わらないかに見えたが、こんなところに来るまいと思っていた罠にかかってくれて私の勝利。(Krok Nik Douil editions, 2009)
パックス(Pax)
ローマ軍へのレジスタンスとして戦力を集めて対抗するカードゲーム。毎回カードを3回引き、そのうち1回を手札に、1回を市場に、1回を山札に戻す。手札からは無料で出せるが、場札はお金を払わなければならない。手札にしてからもっといいカードを引いて悔しいことも。カードは7種類あり、購入価格を下げたり収入を上げたり、戦力を上げたりできるが、最後にはローマ軍と種類ごとに戦力を比べる。ローマ軍のカードは、市場の売れ残りが流れる仕組みで、買わないとローマ軍を強化してしまうし、買えばお金がなくなってしまうしでレジスタンスの苦しさを味わった。序盤から戦力を強化したふうかさんが勝利。(Irongames, 2011)
塩の海の上で(Upon a Salty Ocean)
パリを舞台に、遠洋漁業で儲け、利益で建物を作り、その特殊能力でさらに富を増やすイタリアのボードゲーム。建物を建てる、航海する、船を作る、売買するという4種類のアクションでゲームを進める。アクションは毎手番1つずつ、全員がパスするまで何周でも行えるが、誰かが選ぶごとにコストが上がっていく仕組み。どこまで上がってもペイするのかという冷静な判断と、場合によっては借金も辞さない思い切りのよさが勝敗を決める。漁業は海賊や嵐や不作に見舞われ、収量を維持するのは難しいが、魚の相場が高いときに大量に売って大儲けを狙う。序盤は借金で建物を建てて力を蓄え、後半に大量の魚をさばいたkarokuさんの勝利。私は借金が怖くて小ぶりに経営していたため及ばず。ふうかさんは最後の最後まで借金漬けでノートルダム大聖堂に貢ぎ続けたが、借金の利子に足を引っ張られて3位。(giochix.it, 2011)
リサイクル(Recicle: Tempos de Crise)
ゴミを集め、工場の設備を購入してリサイクルするブラジルのボードゲーム。毎回3人の作業員がボード上を移動して生ゴミや資源ゴミを集める。生ゴミはそのまま埋立て得点になるが、資源ゴミは購入しなければならない。さらに資源の種類によって異なる設備や、得点や収入効率を上げる設備の購入にもコストがかかるのに、初期資金は0というカツカツぶりで中盤くらいまで借金漬け。後半になると工場がどんどん稼働して一気に収入や得点が入るので、その状態を一刻も早く達成しなければならない。karokuさんが中盤くらいから設備をどんどん回転させて1位。私は最初から回収が高くつく金属ゴミを扱ったため効率が悪く最下位。(Galapagos Jogos, 2010)
チーズにかけろ(Alles Kaese)
ハバ社のアクションゲームを軽く最後にプレイ。ずらして積んだリングを脇から叩いて、制限時間内にネズミコマを下に落とす。大人気ない積み方で何度か崩れたが、私が経験者として成功させた。(Haba, 2005)