ドアを開けたらノックダウン
モンスターのお客様を奪い合って集めるブラフゲーム。夜のパーティ中にドアを叩く音がする。ドアを開けて家の中に入れたらいいか、それともお帰りいただいたほうがいいか?
『ごきぶりポーカー』のように、誰でも好きな人にカードを1枚裏にして差し出す。流れはもっと簡単で、受け取れば自分のパーティ(場札)に、拒否すれば差し出した人のパーティに。最後に自分のパーティの得点が一番多い人が勝ち。
だが、デザイナーは『あやつり人形』のフェデュッティである。当然、いろんな効果を持ったカードが仕掛けられている。
モンスターはドラキュラ、フランケン、ゴーストの3種類いる。ミュージシャンがいると、同じ種類のモンスターは得点2倍。レディを取ると、同じ仲間のモンスターを相手に奪われてしまう。ボディガードはそれを守る。それよりも恐いのが子供と霊柩車。これを取ると、一番多く集めている種類のモンスターをごっそり全部持っていかれてしまう(子供は相手のパーティになり、霊柩車は捨て札になる)。それを守るのがボディーガードで、これがいる種類のモンスターは保護される。
それに普通に1枚1点のモンスターと、単純に得点が大きいカボチャ頭。取っていけないのはレディと子供と霊柩車だけなのに、カードを集めれば集めるほど、取るのが恐くなる。(相手はきっとこのモンスターを狙っているんだろう。いや、そう見せかけていいカードを出してきてるのかも。いやいや、裏の裏をかいて…)と疑心暗鬼が際限なく続く。トップこそ、油断できないゲームである。
ごきぶりやクモが苦手な方は、こちらをどうぞ(えっ、モンスターも苦手? イラストは恐くないですよ)。
Toc Toc Toc!
B.フェデュッティ、G.ブーキン/アスモデ出版(2004年)
3〜5人用/10歳以上/20分