振りなおすジレンマ
ダイスを振って宝を集めるゲーム。タイルは1〜4マスのものがあって、タイルの目をダイスで出せればゲットできる。振りなおしは2回までで、好きな分だけでOK。手に入れたタイルは自分のボードに並べて、先に全部埋めた人の勝ち。
それだけのゲームなので、子供でも十分理解できるが、遊んでみると思わぬジレンマに悶絶した。誰でも4マスのタイルを取りたい。でも4マスのタイルを取るには、対応する目を4つ出さなければならない。1つでも出なかったら何ももらえずじまいだ。一方、1〜3マスのタイルは取りやすいが、ボードがなかなか埋まらない。
最初は4マスのタイルを狙ってもよい。でも1投目で全く違う目だったときに、ほかのタイルに切り替えるか、それとも一か八か4マスタイルを狙い続けるか。
さらに、4マスのタイルを狙いつつ、外れても1マスのタイルは取れるようにしておくというような保険をかけることができたり、ボードの空きマスが少なくなる終盤は取れるタイルの種類が少なくて上がりにくくなったりと、小粋な仕掛けが用意されていてニヤリ。ダイス運はもちろんあるが、ちょっとした選択の巧拙が積み重なっていく感じだ。
karokuさんが着実に、ときに大胆に集めて1位。ビハインドして一発狙いになったふうかさんは1枚タイルすらもらえない状況が続いていておかしかった。神尾さんと私はヘンに確率計算したり、相手を見てタイルを選んだりしてみたが、あと一歩。神尾さんはたいそう気に入ったらしくご購入〜。小箱なのでお得感がある。
Schatz der Mumie
M.トイブナー作/ハバ(2009年)
2〜4人用/5歳以上/10分