Spielbox06年2号で、2つのゲームのルール変更案が紹介されている。
まずセルティカ(Celtica)。より大人向きのゲームにするルール変更は、1.手持ちのドルイドカードは公開、2.経験カードはジョーカーではなく、同色ドルイドカードとのみプレイ可能、の2点。つまり、公開情報を増やしてアブストラクト風にするという案だ。
クラマー&キースリング&ラベンスバーガーといえばティカル(Tikal)に始まる怖い顔三部作があるが、去年のオーストラリア(Australia)と勝利への道(Verflixxt!)ではライト路線に移り、そして今年このゲームが出た。いかにも期待させるようなすごいイラストに比べてライトすぎたのがいけなかったのか、評価はおしなべて低い。Spielbox06年1号ではカバー・ファーストレビューを飾ったにもかかわらず点数は4?6点、ギークも4点台に留まる。国内では好意的なレビューもあったが、メビウスではいまだに一般発売されていない。
君主論の変更案は「スタート所持金5(+最初の収入で10)」。これによって最初のラウンドから都市を作りやすくなり、自由度があがり、序盤で出遅れることがなくなるという。
発売されるゲームの種類の増加に伴い、持っているのに一度遊んでそのままになるというゲームが増えてきた。同じものを繰り返し遊ぶには、よほどの動機が必要になるというまるで映画か演劇のような事態は、単価の高いゲーム(特に大箱)にとってあまりよいことではない。こうしたルール修正案がひとつのきっかけになれば幸いである。