6月4、5日の2日間にわたって毎年恒例のゲッティンゲン・ゲームデザイナー会議(Spieleautorentreffen
in Göttingen)が開催されました。ゲームデザイナー連盟(SAZ)に加盟する140名のデザイナーが参加。新作の試作品を紹介して、相互の情報交換を行いました。
会議では4つの賞の授賞式があり、まずボードゲーム界に革新的な貢献をした人物に贈られる第2回インノ・シュパッツ賞(InnoSpatz、賞金500ユーロ)はドイツ・ボードゲーム博物館の館長P.レムッケ氏。20年前からハンブルク(現在はケムニッツ)で博物館を続けてきた功績が評価されました。30,000点のボードゲームを収蔵、1階では1,500点のゲームがすぐに遊べるようになっています。。
次にボードゲームを効果的に紹介したメディアに贈られる第1回アレックス賞(ALEX、賞金1000ユーロ)は、ハンブルクの雑誌「ゲーマガジン(GEE Magazin)」で「机上演習・東(Planspiel Ost)」という記事を執筆したT.ミシュケ氏。奨励賞として「日本と韓国のボードゲーム」のU.バルチ氏ほか2名が受賞しています。
そして先日発表された第17回ヒッポダイス・ゲームデザイナーコンテストは優勝者の沢田氏をはじめ、上位を独占した外国人が全員欠席だったため、決勝に残った2名のドイツ人が代表して受賞しました。
最後に年間ゲーム大賞審査委員会が主催した第1回後継者デザイナー賞(Der Autoren – Nachwuchspreis、賞金2500ユーロ)はスイス人のS.ポーション氏に贈られ、このほか4名のドイツ人がノミネートされました。
各賞の審査員にはその道の専門家をあて、公平な選出が配慮されています。ここにデザイナー、メーカー、ジャーナリズムが一体となってボードゲームの発展に力をあわせている姿を見ることができます。なお、ゲームデザイナー連盟の議長はムーン氏に替わってカサソラ氏が就任しました。(H@LL9000)