http://www.face2facegames.com/index.cfm?fuseaction=catalog.detail&productID=15
http://faidutti.free.fr/jeux/boomtown/boomtown.html
アイム・ザ・ボスなどシド・サクソンの遺作をリリースしているアメリカのゲームメーカー、Face2Faceゲームズから前回のスルースに引き続いてまた翻訳依頼。今度はサクソンのゲームではなく、クイーンズネックレスを発表しているカタラ&フェドゥッティのゲームだった。このメーカーもサクソンだけでいくつもりはないらしい。ラインレンダーやアムレットのアメリカ版も計画されている。
ブームタウンは、ゴールドラッシュをテーマにしたカードゲーム。鉱山カードを競りで手に入れて、サイコロでカードに書かれた目が出れば金が手に入る。サイコロは2個なので、カタンのように6,7,8あたりの鉱山が重要。
鉱山はいくつかの街でグループ分けされており、街ごとに一番多く鉱山を持っている人が「市長」となる。市長は新たに鉱山ができるたびに、税金を徴収できる。
競りはバクシーシ方式(競り落とした人のお金がほかプレイヤーに分配される)が特徴。あとは鉱山を爆破できるダイナマイトカードなど、直接攻撃系のイベントカードもある。
テーマ・システムともに目新しさはないものの、ルールを見た限りでは面白い感じがする。
フェドゥッティは多作だがヒットにめぐまれていない。最近ではテラ、チャイナムーンなどがあるが今ひとつ。ゴルトジーバー起死回生*1のイグルーイグルーもあまり話題に上らない。操り人形がヒットしすぎたせいかもしれないが、頑張ってもらいたいところである。
今回の翻訳でクレジットを見たら、本国フランスのほか英語・ドイツ語・スペイン語・韓国語・日本語ルールが付属する模様。さあ、世界をまたにかけた展開はどうなるだろうか、楽しみだ。8月発売予定。
*1:クニツィアのアフリカ、クラマーのゴールドランド、ムーン&ワイスブルムのニューイングランドなど、有名デザイナーを起用した主力商品がことごとく大賞ノミネートから外れた上、子供ゲームのノリスに買収されたことでファミリー・大人向けの展開がいよいよ苦しくなってきている。