アメリカのオンライン・ポップカルチャー雑誌「インターナル・コレスポンデンスver.2」誌は2003年に注目されたボードゲーム文化にアワードを発表しました。メーカー、ゲーム、ゲームシーン、ショップ、論争という一風変わった5部門のうち、ゲームシーン賞(Phenomenon of the Year)にヨーロッパゲームが選ばれました。メーカー賞はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社、ゲーム賞はマジック:ザ・ギャザリング、ショップ賞はWizKidsを買収したTopps、論争賞はd20というRPGについてという、多彩な顔ぶれです。
アメリカではカタンやプエルトリコなどのルールの多いゲームが受け入れられ、これまでのモノポリーなどに代わって年々売上げを伸ばしています。その成長が2002年に急激に上がり、マスメディアで取り上げられるようになったことが受賞理由となりました。ちなみに昨年のゲームシーン賞は「組織化されたプレイ(Organized
Play)。」メイジナイトなどのミニチュアゲームやTCGの大会やゲーム会の組織化が評価されています。
日本でもマスコミで取り上げられる機会が増え、人生ゲームが史上最大の売上げを記録するなど、類似した状況だと言えるでしょう。ニューヨークタイムズに「PC世代がボードに回帰(The PC Generation, Back to the Board)」という記事があったそうですが、日本でも同じことが言えます。その世代の心をつかむヨーロッパゲームは、今や世界現象と言えるかもしれません。(ICV2)