敵をあざむく前に味方をまず
2つのチームに分かれて、4つのキーワードをヒントで密かに伝えるコミュニケーションゲーム。間もなくすごろくやから日本語版が発売されることになっているが、今回は英語版をプレイ。
自分のチームから見えるついたてにカードを差し込み、自分のチームの4つのキーワードが決められる。これをリーダーが間違われないように自分のチームに伝えることが第一。一方、同時に相手チームも別の4つのキーワードが決められていて、ヒントからこれを推理していく。
リーダーは交代制。コードカードを引くと、「2-4-1」などと書かれているので、3つのヒントを順番に出してそれぞれ2番目のキーワード、4番目のキーワード、1番目のキーワードだと分かってもらう。今回、我がチームのキーワードは1「毛布」2「蜘蛛」3「足」4「贈り物」だった。最初の私のヒントは「36」「8」「27」。それぞれ体温、足の数、足のサイズという意味で正解は1-2-3だったが当ててもらうことができず。
今度は相手チームの番。同じようにリーダーが3つのヒントを出して、ほかのみんなが相談して3つの数字を答える。これは見事正解。
再びこちらのチームの番となる。2回当ててもらえないと敗北になってしまうので緊張が高まる。tomokさんのヒントで2の「蜘蛛」に対して「空」が厳しかったが、ひらめきで回答して何とかセーブ。
自分のチームが回答する前に、相手のチームがヒントを聞いて先に回答できる。2回当てられても敗北になってしまうので、そこそこ分かりにくいヒントにしなければならない。相手チームと自分チームの違いは、チームのメンバーが全員キーワードは共有していること。キーワードを見ないで、いくつかのヒントから当てるのは難しいのはもちろん、キーワードを見ていてもぱっと分かることは少ない。
どちらも決定打が出ないまま最終ラウンドにもつれこみ、こちらが当てられずじまいで得失点差で敗北。流石にこのあたりになるとキーワードの1つ2つは予想がついてくるが(相手のヒントや回答はメモしておける)、毎ラウンド4つのキーワードのうち3つしかヒントが出ないので、頻度が少ないと難しさも上がる。
やけに時間の短い砂時計が付いているが、『コードネーム』と同様、いやそれ以上に、ヒントを出す方も解く方も時間を結構使いがちで、プレイ時間は1時間を超えてしまった。しかし悩んだ分だけ良いヒントを出せたり、リーダーの意図を見事に読んだりできて満足感はひとしお。ゲーマー同士でやっても、カジュアルに遊んでもいろいろな楽しみ方ができそうだ。
Decrypto
ゲームデザイン・T.ダジュネ=レスペオンス
イラスト・F.ファルシオン
ル・スコーピオンマスク(2018年)
3~8人用/10歳以上/30分