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『カルカソンヌ:霧に浮かぶ亡霊』日本語版、2月9日発売

メビウスゲームズは2月9日、『カルカソンヌ:霧に浮かぶ亡霊(Nebel über Carcassonne)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:K.J.ヴレーデ、イラスト:M.グレーバー、1~5人用、8歳以上、35分、4800円(税込)。拡張セットではなく、単体でプレイできる(2021年版と組み合わせてプレイすることも可能)。

タイル配置ゲーム『カルカソンヌ』シリーズの最新作として昨年10月にハンス・イム・グリュック社(ドイツ)から発売された作品。シリーズ初の協力ゲームで、霧の中に次々と出現する亡霊を食い止め、規定点数を取ることを目指す。

手番には通常の『カルカソンヌ』と同様に、地形タイルを引き、ミープルを配置し、得点計算を行う。得点計算は全員共通で、ゲーム終了時に規定点以上に達することを目指す。

霧と亡霊が描かれたタイルでは亡霊コマを配置しなければならず、亡霊コマのストックが切れるとゲーム途中で敗北となってしまう。亡霊コマを取り除くには周囲を囲むか得点を放棄する必要があり、規定点を達成できるかは亡霊の増殖を抑える上手なタイル配置がカギとなる。

勝利すればさらにレベルを上げてチャレンジ。レベルは6まであり、新しい地形タイルや猟犬コマが加わり、難易度が上がるだけでなくゲームに変化をもたらし、繰り返し遊べるようになっている。

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エイジオブウィル(Age of Will)

1回だけの大仕事

1回しか建設しないドラフトゲーム。サザンクロスゲームズの「エイジオブ」シリーズ19作目で、ゲームマーケット2022秋に発売された。「エイジオブ」シリーズは30~50分という作品が多いが、この作品はゲームマーケットチャレンジ(カード32枚以下、15分以内)に参加したため、条件に合わせてギュッと濃縮されている。

最初に今回建設できる建物が6件公開される。各プレイヤーに6枚のカードを配り、同時ピックアップドラフトで1枚ずつ取っていって、合計6枚のカードに記された資材のセットコレクションで、中央の建物を建設する(複数のプレイヤーが同じ建物を建設してもよい)。

建物によって建設コストと効果が異なり、まずはコスト通りに揃えることが目標となる。ドラフトで回ってくる資材と、他の人が出している資材をよく見て、どの建物も建設できなかったということがないようにしたいが、最後の1枚が来るまで完成するかわからないとドキドキする。

ドラフトが終わったら、建設する建物を選んで得点計算。その建物の基礎点、効果による得点、資材と建物の星と月のアイコンの掛け算のほかに、余った資材1種類5個まで得点にでき、余った資源は失点になる。建物のコストを揃えつつ、どれか1種類だけを集めるのが理想だが、回ってくるカードはそう都合よくいかない。こうした多角的な検討により、15分とは思えないやりごたえがある。

とはいえ15分で終わるので、不本意な結果に終わってももう1回リベンジができる。もう1回やったらうまくできそうという感覚になるのはよいゲームである。32枚のカードはすべてユニークな建物なので、毎回出てくる建物も異なり、回ってくる資材と建物の効果を見比べて建物を選ぶのも楽しい。

Age of Will
ゲームデザイン:N2/アートワーク:タレる/監修:北条投了
サザンクロスゲームズ(2022年)
通販:ディスカバリーゲームズ