アイスクリーム(Ice Cream)
シド・サクソンの遺作からスタートしたFace2Faceが、今秋に発売を予定している新作カードゲーム。メーカーから日本語訳を仰せつかった。
このメーカー、ムーンとボルグのウォリアーズ、その拡張ドラゴンホーズではまだ有名デザイナーを使っているが、このゲームはJ.M.フーバーというほぼ無名のデザイナー。ドイツゲーム化が進んでいるアメリカのゲーム界で、無名デザイナーのゲームを発表するというのはリスクを伴うと思うがどうなのだろう。
ゲームの内容は、ランダムに仕入れたアイスクリーム(ストロベリー、チョコレート、バニラ、チョコレートチップ、ピスタチオ)に合わせて、お客様が注文するアイスクリーム(1?4段重ね)をコーンに組み合わせ、できるだけ多くのアイスクリームを販売するというもの。仕入れはランダムなのに、客の注文は操作できるというちょっと不思議なシステム(普通、逆でしょう)。他の店に客を取られないように品揃えを外しつつ、自分の店では4段重ねを販売できるような注文を組み合わせる。
「ストロベリー&チョコレート&ダブルバニラアイスはうちの店で取り扱っています!」「くー、チョコレートさえあればその注文を受けられるのに……」というような感じ。もちろん、たくさんのアイスクリームを販売したお店が勝つ。この暑い夏には涼しいテーマだろう。
このテーマがゲームショップだったら面白いかもしれない。「6ニムト&操り人形&コロレット2つならうちの店に全部在庫あります!」「くー、操り人形さえ切らしていなければ注文を受けられるのに……」いや、ゲームはアイテム数が多すぎてダメか。
誤訳
本日,名古屋バネストからキダルトゲームズの3作が発売された。いずれも軽いカードゲームで、イタリアのりでワイワイ楽しむように作られている。
このゲームはセレクタと同じく、日本語ルールがメーカーから添付されている。翻訳をしたのは不肖の私。バネストの中野さんから紹介を受けて、現物報酬で引き受けた。
その中の「ファブ・フィブ」について、早速誤訳が発見されている。言い訳がましいが、英語が不備だらけだったのでメーカーに問い合わせながら、英語ルールにない言葉を補いつつ翻訳を進めた。しかしそのやりとりの中で誤解が生じたらしい。
たいへん申し訳ないが、購入される方はご注意を。
誤「時計周りに次の人は、山札から3枚引いて・・・」
正「時計周りに次の人は、前の人から3枚を受け取り・・・」
誤「全員の手札を捨てて」(13ページ22行目)
正「(削除)」