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一緒に遊びたい3人

すごく面白かったはずのゲームが、後日違うメンバーで遊ぶと途端に色褪せてしまうことがある。あれは錯覚だったのか?

メンバーによってゲームの楽しさが全く違うことは、愛好者なら誰でも経験することだろう。だからこそ、そのメンバーにぴったりあったゲームをセレクトすることも大事なのだが、遊びたいゲームが次から次へと控えている今日この頃、メンバーを意識したセレクトばかりしていられないのも実情。そこで、どんなゲームでも、そのゲームの面白さを最大限に引き出すために、いつも一緒に遊びたい人がいる。

  1. ルール判定係
    正しいルールで遊ばなければ正当な評価ができないのは道理。たったひとつのルールを見落としていたり、誤解していたせいでゲームにならないこともある。ゲームが終わってから分かっても後の祭り。正しいルールでもう1回しようと思っても時間がない。そこでゲーム全体を見ながら、このルールはおかしいんじゃないか?とすぐ見抜ける人、あるいはルールの記述が曖昧なとき、こう解釈したほうがよい、そうでなければおかしいと指摘できる人がほしい。実はかなりレア。
  2. やられキャラの盛り上げ役
    自分をちょっと落として笑いを取り、そこを糸口にしてプレイヤーの一体感を作るムードメーカー。ボードゲームの醍醐味はシステムが生み出す効果だけではなく、ボードを取り囲むプレイヤーの喜怒哀楽にもあると思う。初対面でもあっさり皆の敷居を下げ、笑い、悔しさ、驚き、喜びなど、そういった感情を全員に引き起こさせるような人。実は場の空気を読める細心の気配りの人でもある。
  3. 遊び心や創造性に満ち溢れた人
    ひとつひとつの手番の中にも、決められたことをただこなすのではなくて、奇手でも何でも、他の人の手に流されないで面白そうだと思ったらやってみる。それが思わぬゲームの魅力を開くこともあるだろうし、新しい驚きにつながるかもしれない。ゲームを制作したことのある人に多いタイプ。

こんな3人と卓を囲んだら、どんなゲームも評価が上がって他の人に参考にならないかもしれない。この3人は、私がもっていない性格である。ルールの解釈はうっかりなのに、プレイスタイルは寡黙。皆がやっている手に追随してしまうことも多い。こんな人になりたいものだ。

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サンクトペテルブルグ:饗宴

Sankt Petersburg – Das Bankett(カール=ハインツ・シュミール&ハンス社のアイデアによる。Spielbox 05年6号付録)

ルール:普通カード3枚と、特殊カード9枚が入っています。裏面の色に応じてそれぞれ対応する山札に混ぜておきます。

特殊カード(紫)は通常無料です。まず手札に入れてから通常通りに使います。特殊カードの機能を使うのは別の行動とみなします。特殊カードは、その機能が使えるときにのみ使用することができ、その後で捨て札となります。したがって簡単に捨てることができませんが、ゲーム終了時にマイナス点にはなりません。

  • 皇帝・スーパースター(Zar – Superstar) 1枚
    この発展カードは「皇帝と大工」とのみ交換できます。これ以降、赤のカードと青のカードの両方を置くとき1ルーブル安くなります。
  • ポチョムキンの村(Potjemkin’sches Dorf) 1/4と3/8
    通常ゲームの対応するカードと同じように使います。
  • 闇市(Schwarzmarkt) 2枚
    このカードを出したら、捨札からカードを1枚買うことができます。捨て札を全部見て、1枚選びます。選んだカードはすぐにお金を支払って置くこともできますし、手札に入れることもできます。特殊カードを選ぶことはできません。
  • 一緒に捨てる(Weg damit!) 2枚
    このカードを出したら、カードをさらに1枚手札から出して捨て札にしなければなりません。
  • すり(Langfinger) 1枚
    すりのカードはラウンドの最初、つまり新しいカードが置かれたときに使わなければなりません。すりカードを出すのは行動に数えません。すりのプレイヤーはこのラウンドのスタートプレイヤーになります。ほかの人は前の順序で続きます。スタートプレイヤーマーカーは全部、各プレイヤーのところに置きます。
  • 2回手番(Doppelzug) 1枚
    このカードを出した人は、すぐに2つの行動を続けて行わなければなりません。どちらの行動でもカードを置く、カードを取る、パスをするのいずれかを行うことができます。
  • 金のロバ(Goldesel) 1枚
    このカードを出した人はすぐに5ルーブルを銀行から獲得します。
  • 宮廷道化師(Hofnarr) 1枚
    このカードを出した人は、すでに出しているカードのうち1枚につけなければなりません。つけられるカードはお金と得点の両方をもっていなければなりません。次の決算でこのカードはお金と得点が逆になります。つまり、カードに示された得点の分だけお金をもらい、お金の分だけ得点をもらいます。決算の後、宮廷道化師は捨て札になります。
  • 饗宴(Bankett) 1枚
    このカードを出した人は、すでに出しているカードのうち1枚につけなければなりません。つけられるカードはお金と得点の両方をもっていなければなりません。次の決算でこのカードはお金と得点が2倍になります。決算の後、饗宴は捨て札になります。

(C)Hans im Glück