五番街ヒント集
「氷河期」に引き続いて「五番街」を外したアレアは、ホームページでヒント集を載せている(http://www.aleaspiele.de/Pages/Tips/)。これによってゲームが楽しめるようになるかは分からないが、一度遊んで何かひっかかるものがあった方は以下を読んで再挑戦してみてはいかがだろうか。せっかく大金を出して買ったゲーム、1度だけ遊んでお蔵入りしてしまうのはもったいない。
以下翻訳。
「五番街」は普通と異なるゲームです。この形や組み合わせではこれまであまり用いられてこなかった要素をもっています。そのため最初に遊ぶときには、全体を見渡してどうすれば一番なのか(そして勝利できるか)を理解するのがやや難しいでしょう。
そこで初めて「五番街」を遊ぶ方のために、いくつかの注意すべきヒントを出しておきたいと思います。
- 最初にビルを2件建てるところからすでにとても重要です。もうここからできるだけ両どなり(前後に手番を行う人)と協力していけるようにすることをお勧めします。すなわち両どなりがビルを建てた街区にビルを2件建てるようにします(そのメリットは、両どなりが自分が強い街区で得点計算を起こしやすくできるということです)。その際、ビルをすでに置かれた店のとなりに置くべきことは明白です。
- あまり早く店をたくさん置いてしまうのは、たいてい効果的ではありません。もしかすると後で追加のビルをこの店のとなりに置くことができなくなってしまうかもしれません。そうなると他のプレイヤーの思う壺です。順序は逆の方が明らかに効果的です。つまり競りで勝っていくつかのビルを街区に建てることができたら、どこにどの店を置けば効果的なのか指針が見えてくるでしょう。
- ある街区に2件目の店を置くかどうかは、よく考えるべきでしょう。A) 空いているマスに置くか、それともB) 1件目の店が建っているマスに置くか。Aのメリットは反対側のマスを確保し、そこに他の人がビルを建てられないようにするという点です。その街区では店のとなりにビルを建てられなくなるので、他の人が狙わなくもなるでしょう。しかしAにはデメリットもあります。それは空いているマスを早く埋めてしまうと「建設中止」が置かれてしまうかもしれないからです。またその街区では独りだけ高得点を得られるようになってしまうので、他の人は誰も得点計算を起こさなくなってしまいます。
- コミッショナーコマの移動はよく考えて行うことが最初に思うよりもずっと重要です。その街区に行くか、直接は行かないか。故意に「建設中止」を誘発するか、何とかそれを避けるか。他の人はどこに建てたいのか、自分はそれを阻止できるのか。次の手番の人は何をするつもりなのか。できれば特定のコミッショナーを特定の街区に移動して、次の人が自分に有利になるよう「強制」することができるか。
- コミッショナーをセントラルパークからスタートに戻さない(競りラウンドを起こさない)のが効果的であることはまずありません。さもなければ次の人が手番を行ってしまい、とりわけ建設カードを補充させてしまうことになるかもしれません。
- 常に適切な色の建設カードを取ることが大事です。どの色ならばまだ空いているマスにビルを建てられるのか。自分のマスにさらにビルを建てるにはどの色が必要か。建設中止を起こすためのカードを集めるならば、どの街区がいいか。数字(黒の建設カードを取る場合も)はもちろん、それによって他の人が勝利点を多く取らないようにするときに限って有効です。しかしみんながほしがる黒の建設カードを取るため、黒のプレイヤーに勝利点を与えることも得かもしれません。
- 得点計算なしに早くゲームが終了することがあります。店の3分の2が置き終わったところで、ゲームが終わる前に皆が自分のビルの得点を早めに上げたくて次々と店を置くようになるでしょう。他の人の利益をできるだけ最小にするため、2つ目の「建設中止」が思ったより早くなされる場合もあります。
- ゲームの流れを読んで調整することが大事です。ゲームはどの傾向があるのか。(少ない競りと勝利点のまま)早く終わりそうか。たくさん建設され得点計算が起こって長引きそうか。例えば他の2人が過度に協力して、同じ街区にたくさんビルと店を建てているならば、早めに対応する建設カードを手に入れて、そこに「建設中止」を置けるようにしましょう。
カタン世界大会、日本代表決まる
9月19日、新宿東宝会館クラブハイツで「カタンワールドチャンピオンシップ2004日本大会」が行われ、354名の参加者からcarrol氏、Jagariko氏の2人が優勝、10月にドイツ・エッセンで行われる世界大会の切符を手にしました。
今回は予選で全員が3試合行い、ポイントの合計と占有率(全員の勝利点における割合)で競う方式。前回までのトーナメントと変わって、最後まで白熱した予選が繰り広げられました。予選1位通過は「関東周辺素人ボードゲーマーNo.1決定戦」をこの11月に開催するりんちゅ氏。決勝は予選の上位8名で2卓に分かれ、それぞれの1位が優勝となります。優勝したcarrol氏、Jagariko氏は予選7,8位で辛くも通過しており、その流れに乗っての優勝です。
会場ではカプコンのキャラクターを使ったロックマンエグゼカタンが販売、また参加賞として金銀のコマセットが配布されたり、抽選会が行われたりするなど、前回に劣らぬ盛況ぶり。その中でもスタンダード版とポータブル版を販売しているはなやまが存在感を示しました。
カプコンの動向が不安定なため、毎年開催されるか懸念の声が上がっているこの大会ですが、世界大会で2年連続決勝進出を果たしている日本勢の後続のためにも、また中学生のクラブ活動などの広がりを助長するためにも、安定した継続が望まれます。(Capcom)