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カルカソンヌ拡張:ペスト(Die Pest)

(spielbox 2010年6号付録)
このバリアントでゲームは劇的に変わります。国中で猛威をふるうペストによって、地形のつながりが重要性を増します。平和に見える序盤の後、すぐにペストのため得点がほとんど取れないように思われてきます。でもそれは思い違いです。伝染病はうまく相手の方にそらし、渦中のペスト発生地の向こう側で、何としてでも得点をかっさらいましょう。
アイデア
6枚のペストタイルから、ペストがカルカソンヌ中に広がります。ペストタイルが出ると、各プレイヤーは手番に病気を広げなければなりません。伝染病が広がったタイルにいる手下コマは、得点できずに戻されてしまいます。しかし同じ道路・草原・街の中で、ペストから避難を試みることはできます。さらにゲームが進むと、ペストチップを除去して、特定の地域にペストがそれ以上広がらないようにすることもできます。
用具
ペストマーク入りの地形タイル6枚。ここからペストが広がります(「ペストタイル」)。
ペストチップ6枚。表はネズミと1〜6の数字で、ペストが活動していることを表します。裏は草原で、ペストが除去されたことを表します。
ノミチップ18枚。どこにペストが広がっているかを表します。表は赤で、ペストが活動中であることを表し、裏は薄紫で、ペストが休止していることを表します。

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『世界の鉄道カードゲーム』バリアントルール

(文:Rael)
『世界の鉄道カードゲーム』とも呼ばれる表題のゲームは、一般的に長時間を要する鉄道輸送ゲームの面白さを、短時間で手軽なルールにまとめ上げようとした意欲作である。
その狙いは数ページの簡単なルールと、たった30分程度のプレイ時間で見事に表現されているのだが……さすがにゲームが早過ぎて、鉄道輸送の綾を充分に味わう前に終わってしまう。これは実にもったいない。せっかくいい感じのゲームなのに。
ということで、オリジナル・ルールに則した上で出来る限り複雑化せず、バランス調整的な改良ルールはできないかと考えてみた。
で、実際に各所で数回プレイしてみて好評だったので、ここに改良案を記す。


この改良案の大きな変更点は、「カード補充」をフェイズ2として毎手番に補充するのではなく、フェイズ1の選択アクションの1つとして扱うことにある。
また、カード補充の選択肢を増やすと共に、運搬の制約を軽くして商品運搬の活性化を主目的としている。
各手番では以下A〜Dのアクションを1つだけ行い、手札13枚の上限を確認した後、次手番へとなる。
A) 新しい都市へ線路を引く〈オリジナル・ルール通り〉
B) エンジンカードを0〜複数枚晒した後、都市から都市へ商品を1つ運搬する。
変更点→商品を運ぶ際、運搬の最初の区間か、【最後の区間】のどちらかが
    自分の線路であれば商品を運搬できる。
C) カードを2枚補充する(エンジンカードの場合は1枚のみ)。
 変更点→表向きの補充カードを3枚から【5枚】に変更する。
     ゲーム中は表向きのカードが4枚になったら即座に山札を
     めくり5枚にする。
D) 【1〜3枚】の手札を捨てて、以下のどちらかを行う。
  ※捨てたカードは表向きの補充カードに加える。
   これにより表向きの補充カードは一時的に6〜8枚になるが、表向きの
   補充カードが4枚になるまでは山札からの追加は行わない。
 選択1《手札交換》
     捨てた枚数と同数を表向きの補充カードや山札から補充する。
      ※1枚のみの交換以外ではエンジンカードを補充できない。
 選択2《商品追加》
     捨てた枚数と同数の商品を袋からランダムに引き、その商品を
     【任意の都市】に自由に振り分けて置く。
以上が改良ルールである。手番アクションの「パス」はなしとする。
他のルールに関しては全てオリジナル・ルールに則す。


プレイ時間は小1時間に延びてしまうが、かなり面白いゲームになったと自己満足。
お薦め!!
ゲームストアバネスト:世界の鉄道カードゲーム