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ギャラクティコ(Galaktico)

次第に分かってくる敵のスペック

スペックの異なる宇宙船で繰り広げる3人チェス。チェスといっても、宇宙船の移動力が大きいので、先の先を読むというよりは相手を選んで殴り合う。誰かの宇宙ステーションを落とすか、強い宇宙船を倒してポイントを集めるのが目標だ。
はじめに、4種類の宇宙船にキャノンとシールドを装備させる。キャノンはレーザーや波動など4種類あり、シールドもそれに対応している。こうしてレーザー攻撃は得意だが波動攻撃はしない、レーザーには強いが波動には弱いなど、いろんな性能の船ができあがる。ただしこの性能は、戦闘を交えるまでは非公開。
自分の陣地の中央に宇宙ステーション、その周囲に4種類の宇宙船を並べたらスタート。手番には宇宙船を移動して、ほかの宇宙船のいるマスに入ったら一戦交える。宇宙船の基本性能は、移動力が高いほど攻撃力・防御力は弱いが、キャノンとシールドで大きく変わる。
移動で面白いのはワープ。菱形のボードで、相手の陣地との境界線を境にして、線対称の反対側に移動できる。宇宙ステーションと大型宇宙船の周囲は磁場が働いていてワープできないが、宇宙船を選ばなければ1回の移動でどれか1つは必ず攻撃できる。
戦闘になったら、お互いに宇宙船のカードを公開して、攻撃力と防御力を比べる。シールドで防御できなかったものを足しあわせたものが攻撃力で、基本性能の防御力を上回れば勝ってポイント。
負けた宇宙船はボードから取り除かれ、相手の宇宙船カードの上に置かれる。宇宙船が多く置かれているものほど、倒せばたくさんポイントがもらえる仕組みなのが面白い。たくさん倒すよりも、強いものを倒したほうが効率がよい。
宇宙ステーションは攻撃力がないので、相手がそこまで到達する前に何とか倒しておかないといけない。隕石などの障害物をうまく使ってガードしたい。宇宙ステーションが陥落するか、規定ポイントに達したらゲーム終了。ポイントの多い人の勝ち。
移動力の多い船を強化して、どんどん攻撃に打って出る。序盤はメッタ打ちにしたものの、鴉さんの大型宇宙船に勝つ宇宙船が私にはないことが分かってしまった。ずんずん侵略してくる鴉さんの最強大型宇宙船になすすべもなく、宇宙ステーションが陥落して鴉さんの勝利。nagaさんの大型宇宙船なら相討ちになることが分かったが、間に合わなかった。
最初はランダムに殴り合っていたものが、相手のスペックが分かってくるにつれ、次第に相手を選んで攻撃しなければいけなくなっていくのが面白い。鬼ごっこのように逃げ惑う場面も。そんな中で、強敵を倒せる宇宙船が見つかったときの喜びはひとしおである。
Galaktico
H.オスターターク/プフィクス・シュピーレ
2〜3人用/10歳以上/40分
国内未発売

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ゲーム棚の整理

ただでさえ満載な我が家のボードゲーム棚。久しぶりに大量購入することになったので、荷物が届く前に整理をしてみた。

我が家では、ボードゲーム棚が3つ、カードゲーム棚が1つに制限されており、収まらなかったものは放出しなければいけないという約束。とうの昔に飽和状態だから、1つ買えば1つは手放すことになるわけで、買うときは吟味せざるを得ない。そんなわけで昨年の11月以来、4ヶ月買っていなかったわけだが……

4月になっていきなり大量購入。きっかけは『ゲップ』のレビューに頂いたnight flight spieleの三隅さんのコメントだった。コメントに答えているうちに、ウヴェ・ザンマンというイラストレーターが気になり、調べてみたところ本物の石を使う”Sozoikum”というゲームが見つかったので、ドイツの中古屋さんに発注。

この中古屋さんからは何度も買っているが、「20kgまであと○kg入るよ。送料は同じだからもっと頼んだら?」と商売上手。じゃあ、あれもこれもといっているうちにどんどん膨んだ。それでタガが外れてしまったように思う。ちょうどアメリカアマゾン解禁のニュースも入って、気になっていたコミュニケーションゲームなどをひと通り。
その結果、ゲーム棚の整理は喫緊の課題となった。

今回の整理のポイントは、未プレイと既プレイをしっかり分けること。うちにボードゲーム友達が来たときに、「この中から遊びたいのをどうぞ」と選んでもらいやすくする狙いがある。
ノンリプレイ派とはいえ、既プレイ品は片っ端から放出するわけではない。ずっと昔に遊んで不完全燃焼だったもの、ルール改訂があったもの、別な戦略を試してみたいもの、テーマやコンポーネントが好きなものなどは残す。ただし、プレイするのはいつになるか分からないので最小限。

というわけでできあがった今回のゲーム棚は、このように分けた。


棚の上 テーマ的に残したい作品
4段目 ストラテジー・未プレイ
3段目 パーティ・コミュニケーション
2段目 ライト
1段目 キッズ

棚の上 コンポーネント的に残したい作品
4段目 ドミニオン&2人用
3段目 アレア&イスタリ
2段目 カタン&トイバー
1段目 ストラテジー・既プレイ

棚の上 その他思い入れのある作品
4段目 ドイツ年間ゲーム大賞
3段目 クニツィア
2段目 ドラ
1段目 日本語版&クラマー
カード棚 適当

整理の結果、40タイトル近くを放出することになった。名残惜しいものも少なくないが、棚からごっそり出して、必要なものだけ収納し、しまいきれなかったものは放出決定にすると選びやすいようだ。 ひとまず写真を撮って、日本語ルールの有無を確認して、ヤフオクに出す準備。日本語のルールのないタイトルを、どこまで翻訳できるか勝負だ。