シュピール15:『カタン』1040人プレイで世界新記録
10月10日、ドイツ・エッセンで行われている「シュピール」会場にて、『カタン』のギネス挑戦イベント「カタン・ビッグゲーム」が行われ、1,040名が参加し、世界新記録を塗り替えた。
『カタン』の同時プレイはボードを連結し、それぞれのボードに2人ずつ向い合って座り、それぞれ交互に手番を行う特殊ルール。ダイスの出目は全員共通で、中央のスクリーンに映し出される。都市は9軒もあり、となりのボードや相手の陣地に開拓地を建てるとボーナスもあって、25点先取でゲーム終了となる。
これまでの世界記録は2013年にアメリカ・インディアナポリスの「ジェンコン」で記録された922名。今年も7月に「ジェンコン」で世界記録挑戦が行われたが、失敗に終わっていた。
「シュピール」は16万人が参加する世界最大のボードゲームメッセで、しかもこのイベントのためにホールを1つ開放。参加費は1人7~13ユーロだったが、前売券は早期に売り切れ。当日は日本人も参加し、2時間にわたる熱戦を繰り広げた。世界新記録の報が伝えられると、会場から大きな拍手が起こっていた。
・Catan:Catan – Big Game
Sieht so der neue Weltrekord aus? #catan #catanbiggame #spiel15 pic.twitter.com/VPgn89O8ag
— KOSMOS Verlag (@KOSMOS_Verlag) 2015, 10月 10
シュピール15:会場で遊んだゲーム
シュピール会場ではどのブースでも体験テーブルがあり、ルール説明付きで遊ぶことができる。ゲーマーズゲームは帰国してからじっくり遊べるので、ギミック重視でプレイ時間5~10分くらいのライトなゲームを中心に遊んだ。このようなゲームはゲーマーが遊ばず、また回転も早いため、すぐ遊ぶことができる。時間は説明込みでトータル2時間もかかっていないが、たっぷり遊んだ気持ちになれた。
★ビフ・バフ(Biff Baff)
最初に入り浸ったのがオランダのおもちゃ会社ゴライアス(Goliath)のブース。このゲームは、中央の円盤にチップを置いて、そのチップの順番にアクションをする。箱を両手でたたく→箱を片手でたたく→拍手→指パッチン→バンザイ・・・というようにチップが並ぶので、その通りに全員で合わせてアクションを行う。これを繰り返していき、間違った人は抜けて、最後に残った人が得点となる。簡単そうに見えて、『ウィー・ウィル・ロック・ユー(リズム&ボール)』のようにだんだんスピードアップするので、意外に難しい。動きも激しくなるので、終わるころには汗をかくほどだった。
★スーパーサンドマン(Super Sandman)
同じくゴライアスの作品。触れても手が汚れないキネティックサンドを使ったゲームで、カードをプレイして自分のコマを向かい側まで進めることを目指す。長靴カードで進むことができるが、レンガや水で相手の進路を妨害したり、その上に橋を渡して通ったりできる。大人が遊べば当然、激しい足の引っ張り合いになるわけで、私のゴール前など、レンガだらけで通行不可能になってしまっていた。karokuさんが最後にレンガを踏み潰すカードで華麗にゴール。
★空飛ぶじゅうたん(Fliegender Teppich)
同じくゴライアス。磁石の力で宙に浮いているじゅうたんの上に、ランプやら宝箱やらを載せていき、落ちたら負けというゲーム。ちょっとの振動でも落ちるので、丁寧に載せなければならない。手が震えた。
★カエルだまし(Fopp den Frosch)
こちらもゴライアス。自動で何秒間か目を開けるカエルメガネを使って、虫をどの色のカエルが食べたか当てるゲーム。見えていない間にささっと隠すのだが、それを音や気配で推理する。カエルメガネをかけた顔がおかしい。
★誰が屁をした?(Wer pupst?!)
こちらもゴライアス。ボタンを隠しもち、ランダムに指定された人がボタンを押すと屁の音がする。その指定された人は誰なのかを、顔色で当てるゲーム。ゲーマーがやるとみんなポーカーフェイスすぎて当てられないが、年頃の方が遊ぶと顔が真っ赤になったりして分かるのだろうか。
★リングス・アップ!(Rings Up!)
ライトなパーティーゲームを得意とするブルーオレンジゲームズ。カードに指定された順番でリングを指に入れるゲーム。アミーゴの『ハリガリ・リング』と比べるとリングが伸びない分、ひねりが少ない。
★オイレカ博士(Dr. Eureka)
同じくブルーオレンジゲームズで、作者はフラガ。カードに指定された通りに、試験管の中にあるボールの順序を入れ替えるゲーム。『ハノイの塔』パズルの要領だが、ボールを直接触れてはいけないため、試験管からうまく転がり落ちるように調整する器用さが問われる。
★ゲス・ホワット?(Guess What?)
親が言ったお題に合うと思うイラストを選び、親と一致していたら得点になるゲーム。ふうかさんのお題「ボードゲーム」は、どのイラストもそう見えてきて難しかった。
★リズム&プレイ(Rythm’n’Play)
フランスのファシリイ・ジュー社。ドレミファソラシのカードを上向または下向に出していき、誰も出せないまま1周したら得点になるカードゲーム。一番下(上)まで行ってほくそえんでいたら逆向きになって延長したり。神尾さんがごっそり集めてトップ。
★ザ・タワー(The Tower)
イタリアのクラニオ・クリエーション社。ビルの窓から指を入れて、自分のコマを一番下の階まで落とすアクションゲーム。どの窓から指を入れても良く、ほかの人と指が触れ合いまくる。とはいえ、砂時計が落ちるまでの制限時間があってみんな必死なので、指先が触れ合うのにドキドキしている暇はない。むしろ、相手の指を押しのけたりして激しい攻防が繰り広げられる。
★空飛ぶキウイ(Flying Kiwis)
ドイツのフッフ&フレンズ社。ゴムひもで飛ばすカタパルトでキウイタイルを中央に飛ばして、2×2ができたら勝ちというゲーム。同時プレイなのでどんどんタイルが飛んできて、終わったと思ったら、上書きされていたなんてこともしばしば。ほかの人が箱の外に飛ばす中、ゴムひもを引く加減がうまく呑み込めて勝利。