Posted in 日本語版リリース

『マルコポーロの旅路』日本語版、2月6日発売

アークライトは2016年2月6日、ドイツのゲーマーズゲーム『マルコポーロの旅路(Auf den Spuren von Marco Polo)』日本語版を発売する。D.タシーニ、S.ルチアーニ作、2~4人用、12歳以上、20~25分×プレイ人数、6400円(税別)。
『ツォルキン:マヤ神聖暦』のイタリア人デザイナーコンビが制作し、今年2月にハンス・イム・グリュック社(ドイツ)から発売された作品。ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦に選ばれた今年一番のゲーマーズゲームだ。日本国内では『マルコポーロの足あと』という邦題でドイツ語版がメビウスゲームズから流通している。
プレイヤーは、マルコ・ポーロやその関係者、あるいは同時代に活躍した著名人となり、ヴェネツィアと北京を結ぶ交易路で手柄を立てる。陸路で大都(現在の北京)へ直行するのか、経費のかかる海路でスマトラ島のサムドラ・パサイへ向かうのか、利益をもたらす経路を選ばなければならない。また、地図の状態はプレイごとに変化し、毎回展開が異なる。どの依頼をこなすのがよいか、どこでほかのプレイヤーと落ち合うのがいいのか、戦略性が常に問われる。
ゲームの進行は全員がダイスを振り、そのダイスを順番に配置してアクションを行う。それぞれ必要なダイス個数や出目が異なり、通常のワーカープレイスメントと比べて、空いているスペースがあるからといっても、よいダイス目がなければそのアクションができない。
このゲームの最大の特徴は、各プレイヤーが最初からもっているキャラクター固有の強力な能力だ。修道士ギョーム・リュブリキ、タブリーズの商人、フビライ・ハーンなど、ダイスを振らないで好きな目にして置けるといったゲームシステムを覆す能力を持っており、どのキャラクターでも、ゲームはエキサイティングかつ興味深いものになるだろう。
内容物
ゲームボード(6つ折):1枚  スタートマーカー:1個  タイル類:60枚
ルール冊子類:2冊  各色および白と黒のダイス:計26個  早見表シート:5枚
コイン:40枚  プレイヤーボード:4枚  カード類(都市と目的地):計53枚
人物カード:10枚  木製コマ:計123個
アークライトゲームズ:マルコポーロの旅路
マルコポーロの旅路(コンポーネント)

Posted in 国内ニュース

第2回ゲームデザイン討論会、2月7日

日本デジタルゲーム学会と遊戯史学会は2016年2月7日、東京・本駒込の東洋文庫ミュージアム(JR駒込駅徒歩8分)にて、第2回となるゲームデザイン討論会の公開ディスカッションを行う。13:30~17:30、参加費1500円、予約制で定員100名。
今年の3月に奥野かるた店で行われた討論会の2回目。テーマは「ゲームと歴史学との遭遇」で、ゲームにおいて歴史的事件やそのメカニズムがどう描かれてきたか(例えば三国志のゲームと古代中国や、『艦これ』と第二次世界大戦の比較)と、歴史学におけるゲームの有用性を議論する。
前準備として、ツイッターで今年6月と8月にこのテーマで意見交換が行われている。
togetter:ゲームデザイン討論会 第十二回「史実とゲームデザイン」
togetter:ゲームデザイン討論会 第十三回「不謹慎ゲーム」について
パネリストはシリアスゲーム研究者の池尻良平氏(東京大学情報学環)、歴史知学の石塚正英氏(東京電機大学理工学部)、ゲーミフィケーション研究者の岸本好弘氏(東京工科大学メディア学部)、AI研究者の三宅陽一郎氏、ドロッセルマイヤーズ代表の渡辺範明氏、ゲーム研究家の草場純氏。スペシャルゲストにゲームデザイナーの鈴木銀一郎氏。当サイトの管理人もコメンテーターとして参加する。司会は蔵原大氏。
参加申し込みは遊戯史学会のフォームから先着順。歴史をテーマにしたボードゲームのデザインや、逆にボードゲームの学術的な活用に興味のある方は参加してみてはいかが。
遊戯史学会:ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション2016.02.07