パンデミック:レガシー シーズン2(Pandemic Legacy: Season 2)
人類の敗北から始まる物語
『シーズン1』が無事終わったことと、『シーズン0』の開発が発表されたことから、同じメンバーで『シーズン2』をプレイ。疫病による世界滅亡後の世界を描いたレガシースタイル(ゲームが進むにつれてコンポーネントを不可逆的に改変する)のボードゲームである。今回もネタバレなし。
公開されている情報は「大西洋上の「ヘイヴン(避難所)」と呼ばれている海上の浮遊施設群からスタート」「はじめは限られたエリアしか見えず、偵察して世界を広げていく」「12回(12ヶ月)にわたってプレイする」というだけである。初期状態はこちら。大西洋から、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカの一部だけが見えている。
ゲームの流れは『パンデミック』とほぼ同じで、手番には4アクションを使って感染対策をして、手番が終わったらカードを引いて出てきた都市が疫病の危機にさらされる。『シーズン2』の疫病は厄介で特効薬ができないため、終わるときはあっけなく終わる。その前に月ごとに定められた目標を達成しなければならない。
12ヶ月にわたってプレイするが、『シーズン1』よりも難易度が高く、練習用のプロローグでいきなり失敗し、2回連続で負けた月が3ヶ月もあった(2回連続で負けると、もうやり直せず次の月になる)。しかし最後は感動のフィナーレが待っていて、『シーズン1』以上に非常に印象深いエンディングとなった。
得点は1000点満点で630点。楽勝はほとんどなく、勝敗が紙一重で決まる場面が多かったため、全体的にプレイ感は重苦しめ。しかしちょっとした謎解きの要素があったり、カードに銀はがし(スクラッチかセロハンテープで取る)がやたら入っていたりと、ところどころに緊張を緩和する仕掛けがしてあるのが救いである。
Pandemic Legacy: Season 2
ゲームデザイン:M.リーコック&R.ダヴィオー
イラスト・A.カナーニ&C.クィリアムス
ズィーマンゲームズ+ホビージャパン(2017年)
2~4人用、14歳以上、約60分×12回