ギャンブルは負けても快感?
メジャーリーガーの口座からお金を盗んでギャンブルにつぎ込むボードゲーム。ゲームマーケット2024春に芸無工房から頒布された。タイトルの元ネタは漫画「いっていっぱいいって」より。
手番にはまず口座からお金を盗むチャレンジを行う。2億円・3億円・5億円から左隣のプレイヤー(オータニサン)が密かにひとつ選び、それ以外を選択すれば見事盗むことができる。確率は3分の1だが、5億円は阻止されやすい。阻止されたら手番終了。
うまく盗めたら全額をギャンブルにつぎ込む。メニューはアメフト、サッカー、競馬、野球があり、どれかにベットしてカードをめくる。確率が低いものほど倍率が高いが、リシャッフルしないので、あまり出ていないものは確率が上がっていく。
野球は八百長で確率が高くなっているものもあるが、山札からFBIカードが出てくると永久追放で脱落になってしまう(実際はリスクの割に配当もそれほど多くないので、野球に賭ける人はいなかった)。確率の高いアメフトから始めて、当たれば利益を倍率が高いもので増やしていくという流れ・・・だと思っていた。
しかし口座からの盗みがなかなか成功しないため焦りが生まれ、たまに盗めたら倍率の高いものにつぎ込んで負けるため、お金は全く貯まらない。そのうち数億円が端金に思えるようになり、当たれば数十億円だと皮算用をし始める。このように金銭感覚が麻痺していき、最後は一文無し。ギャンブル依存症の気持ちが少しわかるような気がした。
いっていっぺいいって
ゲームデザイン:北条投了/芸無工房(2024年)
1~7人用/10歳以上/40分
ディスカバリーゲームズ:いっていっぺいいって