ナナカードゲーム(Nana Card Game)

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この数字を出せれば勝てるのに

自分の手札、他プレイヤーの手札、場札から同じ数字3つを連続で出すことを目指すカードゲーム。記憶力も確かに要るが、それ以上に他のプレイヤーのヒントによる推理が大事なところだ。

手札は配られた後に昇順に並べ替えられ、両端、つまり一番小さい数字か一番大きい数字しか出すことができない。ほかの人に出してもらうときは「一番小さい(大きい)数字を出して下さい」といって出してもらう。

どの数字も全体で3つしかなく、その数字を手札か場札から全て出すことができればゲット。こうして先に3組集めるか、数字の足し算か引き算で7になる2組か、7を1組取った人が勝ちとなる。7は手札の真ん中に入っているので最初から狙うことはできないが、終盤は逆転のチャンスとなる。

記憶力だけを頼りにプレイすることもできるが、他のプレイヤーが狙っている数字は、おそらく手札にあるのだろうということが予想できる。だからあえて相手のヒントにならないよう、手札にない数字を狙って混乱させる手もある。ヒントへのリアクションがさらにヒントになるというヒントの多重構造は『ドメモ』を彷彿とさせる。

手札に2枚あれば一気に畳み掛けることもできるので、ノーヒントの初手番は必ずしも不利ではない。短時間ながら、遊ぶたびにいろいろな展開があって、単純でいて奥の深いゲームである。

ナナカードゲーム
ゲームデザイン・宮野華也/イラスト・別府さい
Mob+(2021)
2~5人用/6歳以上/15~30分
通販:ボドゲーマバネストiOGMヒカリゲームズ堺

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