9月29日から10月1日にかけてドイツ・アルテンブルクにてアグリコラ世界選手権2017が行われ、日本代表のYoshizu Ryosuke氏(ゲームサークル大都会)が準優勝に輝いた。優勝はドイツ代表のS.エッサー氏。
2011年と2013年にウィーンで開かれたが、その後延期されて4年ぶり3回目となる世界選手権。今回は10カ国から19名がエントリーし、4人1卓・スイス方式で3回の予選を行い、成績優秀者で8人での準決勝、4人での決勝を行った。ゲームはリバイズドエディションを用い、今秋発売の新デッキが急遽追加されることになったが、結局基本セットのカードだけでプレイされた。
この大会に出場するには国内予選を行い、代表にならなければならない。日本大会ははじめホビージャパン、次いで高円寺盤遊会が行ってきたが今回は有志で企画。前の世界選手権で日本代表としては最高位の9位を収めていたYoshizu氏が優勝し、Yoshio Shinsuke氏と共に世界選手権に出場した。
Yoshizu氏は予選を優秀な成績で通過してエッサー氏と同じ準決勝卓に入り、2名のアメリカ代表を下して決勝に進出。もうひとつの準決勝卓からはドイツとイギリス代表が勝ち上がった。決勝は45点、43点、41点、34点という接戦で、Yoshizu氏は惜しくも優勝に届かず準優勝となった。Yoshio氏は11位。
世界選手権の経験をもつYoshizu氏にとってゲーム中の言葉の壁は大きな問題にならなかったという。「勝ちの目がいくつもあった決勝で勝ちを逃したのがもったいなかったというのが一番強いです。最後に他人の盤面を読み違えて勝ちを逃したのですが、普段は自分の盤面に集中する傾向があり、他プレイヤーの動きを踏まえた立ち回りが弱いことが原因かなと思っています。一方で、そこを意識して遊ぶのも良いかなという新たな発見がありました。また、普段5人で遊んでいる中での4人戦の環境や、全く違う環境のプレイヤーと対戦できたことが新鮮で面白かったです」とコメントしている。
世界選手権の戦況はYoshizu氏のブログ「ゲームやりこみ攻略の八百屋」 で順次公開されている。