6月にポーランドのグリヴィツェ(Gliwice)にて行われたボードゲーム祭にて、今年のポーランド年間ゲーム大賞(Gra Roku)が発表された。 2004年の開始以来初めて、ポーランド人の作品が大賞に選ばれている。
これまで『アグリコラ』(2009)、『スルーザエイジ』(2010)、『ゴッズプレイグランド』(2011)とフリークゲームを選んできた同賞。今回は2011年にポーランド語で発売された94タイトルの新作から、下記の5タイトルがノミネートされた。
その中から大賞に選ばれたのは『コレイカ(Kolejka、行列)』。ポーランド政府機関が制作したボードゲームで、共産党政権下のポーランドの退屈な日々を追体験できる。ショッピングリストに記載された商品を全て買い揃えることが目的だが、お店には何もなく、辛抱強く待たなければならない。
民主化から23年たったポーランドでは、当時のライフスタイルを見直すブームが起きており、『コレイカ』は発売から1年半で2万セットが完売。日本語を含む多言語版2万5千セットが製造中となっており、ポーランドのメーカーと取引のあるテンデイズゲームズ(東京・三鷹)によって発売が予定されている。
【ポーランドゲーム賞2010】
大賞:コレイカ(Kolejka)
ノミネート:ローマに栄光あれ(Na Chwałę Rzymu)
〃 :祈り、働け(Ora et Labora)
〃 :ダンジョンペッツ(Pupile Podziemi)
〃 :トワイライト・ストラグル(Zimna Wojna 1945 – 1989)
プレイヤー賞:ラビリンス:運命の道(Labyrinth – The Paths of Destiny)
・gry-planszowe.pl:Wyniki konkursu Gra Roku 2012
・AFPBBニュース:君は社会主義経済を生き抜けるか?東欧のボードゲーム、日本語版発売へ